最終更新日:2026年02月25日

「トラック運転手の給料って安いの?」「他の仕事と比べてどうなんだろう?」
転職を考えている方なら、誰もが気になる疑問ではないでしょうか。物流業界を支える重要な仕事でありながら、トラック運転手の年収については「きつい割に稼げない」というイメージを持つ方も少なくありません。
しかし実際のところ、トラック運転手の収入事情はどうなっているのでしょうか。本記事では、厚生労働省などの公的データをもとに、2025年最新のトラック運転手の年収実態を徹底的に分析します。他業種との比較はもちろん、年齢別・企業規模別の詳細なデータ、さらには実際に収入を上げるための具体的な方法まで、現場で働く方々のリアルな声を交えながら解説していきます。
これからトラック運転手への転職を考えている方、すでに働いているけれど収入に不安を感じている方にとって、キャリアプランを考える上で役立つ情報をお届けします。
トラック運転手の年収を正確に把握するためには、公的機関が発表している統計データを確認することが重要です。ここでは厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」をもとに、最新の年収実態を詳しく見ていきましょう。
厚生労働省の令和6年賃金構造基本統計調査によると、大型トラック運転手の平均年収は約492万円、中小型トラック運転手は約437万円となっています。(※1)。この数字は月給、賞与、各種手当をすべて含めた年間の総収入です。
ただし、この平均値はあくまで目安であり、実際の年収は働き方や企業規模、運転する車両の種類によって大きく変動します。たとえば、長距離ドライバーと地場配送ドライバーでは勤務形態が異なるため、収入にも差が生じます。
また、近年は2024年問題として知られる働き方改革関連法の影響により、労働時間の上限規制が強化されました(※2)。これに伴い、残業時間が制限される一方で、基本給の見直しや手当の充実など、待遇改善に取り組む企業も増えています。
トラック運転手の月給は、基本給に加えてさまざまな手当で構成されています。一般的な内訳は以下の通りです。
・基本給:20万円〜30万円 ・残業手当:3万円〜8万円 ・深夜手当:2万円〜5万円 ・運行手当・距離手当:1万円〜3万円 ・無事故手当:5千円〜1万円
これらを合計すると、月収は30万円〜40万円程度になることが多いようです。ただし、繁忙期と閑散期では収入に変動があり、特に長距離ドライバーの場合は運行距離によって月収が大きく変わることもあります(※3)。
賞与(ボーナス)については、企業規模や業績によって支給額に大きな差があります。大手運送会社では年間3〜4カ月分の賞与が支給されるケースもありますが、中小企業では賞与がない、あるいは寸志程度という場合も少なくありません。
業界全体としては、年間の賞与は50万円〜80万円程度が一般的です。ただし、近年は人手不足対策として賞与を増額する企業も増えており、待遇改善の動きが見られます(※1)。
【参考URL】 ※1 出典:厚生労働省「統計からみるトラック運転者の仕事」 https://driver-roudou-jikan.mhlw.go.jp/truck/work ※2 出典:厚生労働省「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/gyosyu/roudoujouken05/index.html ※3 出典:国土交通省「トラック運送業の現状について」 https://www.mlit.go.jp/common/001272766.pdf
トラック運転手の年収が「低い」と言われることがありますが、実際に他の職種と比較するとどうなのでしょうか。ここでは具体的なデータをもとに、さまざまな業種と比較していきます。
厚生労働省の令和6年賃金構造基本統計調査によると、一般労働者の平均月給は330.4千円(所定内給与)です。国税庁の民間給与実態統計調査(令和6年分)では、平均給与は478万円となっています。(※4)。トラック運転手の平均年収が約450万円前後ですから、実は全産業平均とほぼ同水準、あるいはやや上回っていることがわかります。
このデータから見ると、「トラック運転手の年収が特別に低い」というイメージは必ずしも正確ではないことがわかります。ただし、労働時間の長さや身体的負担を考慮すると、時給換算では他業種よりも低くなる可能性があります。
同じ運輸業界でも、職種によって年収には差があります。
・タクシー運転手:約350万円〜400万円 ・バス運転手:約400万円〜450万円 ・トラック運転手:約450万円前後 ・鉄道運転士:約500万円〜600万円
運輸業界の中では、トラック運転手の年収は比較的中間に位置しています。タクシー運転手と比較すると高く、鉄道運転士と比較すると低い水準です(※4)。
物理的な労働が伴う業種と比較してみましょう。
・製造業(生産工程従事者):約380万円〜420万円 ・建設業(作業員):約400万円〜450万円 ・トラック運転手:約450万円前後
製造業や建設業の現場作業員と比較すると、トラック運転手の年収は同等かやや高い水準にあることがわかります(※4)。特に大型トラックや特殊車両の運転手は、専門性が評価されて高めの収入を得られる傾向にあります。
次に、サービス業や小売業と比較してみます。
・飲食サービス業:約300万円〜350万円 ・小売業(販売員):約320万円〜380万円 ・トラック運転手:約450万円前後
サービス業や小売業と比較すると、トラック運転手の年収は明らかに高い水準です。特に、店舗スタッフや販売員と比べると100万円以上の差があります(※4)。
デスクワーク中心の職種とも比較してみましょう。
・一般事務職:約350万円〜400万円 ・営業職:約400万円〜500万円 ・トラック運転手:約450万円前後
一般事務職と比較すると、トラック運転手の方が高い年収を得られる傾向にあります。ただし営業職で成果を上げている方の場合は、トラック運転手を上回る収入を得ているケースも多いようです(※4)。
このように、データで見るとトラック運転手の年収は決して低くありません。むしろ全産業平均と同等以上の水準にあります。ただし、労働時間の長さや不規則な勤務形態、身体的負担を考慮すると、時間あたりの収入効率という点では改善の余地があるのも事実です。
【参考URL】 ※4 出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査の概況」 https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2024/dl/14.pdf
トラック運転手の年収は、年齢や勤続年数、そして勤務する企業の規模によって大きく異なります。ここでは、より詳細なデータをもとに実態を見ていきましょう。
トラック運転手の年収は年齢とともに変化します。厚生労働省のデータをもとに、年齢別の平均年収を見てみましょう(※5)。
・20代:約350万円〜400万円 ・30代:約420万円〜470万円 ・40代:約450万円〜500万円 ・50代:約460万円〜510万円 ・60代:約380万円〜420万円
最も年収が高くなるのは40代後半から50代にかけてです。この年代では経験を積み、大型免許や危険物取扱などの資格を取得している方が多く、企業からの信頼も厚いため、高い収入を得られる傾向にあります。
一方、20代は経験が浅く、中型トラックから始めるケースが多いため、年収は相対的に低めです。また60代になると、体力面の配慮から長距離運転を避け、地場配送に切り替える方も多く、年収がやや下がる傾向が見られます。
企業規模によっても年収には明確な差があります(※5)。
【大企業(従業員1000人以上)】 ・平均年収:約500万円〜550万円 ・賞与:年間80万円〜120万円 ・福利厚生:充実(社会保険完備、退職金制度あり)
大手運送会社では基本給が高く、賞与も安定して支給されます。また、年功序列の賃金体系を採用している企業も多く、勤続年数に応じて着実に収入が上がっていく傾向にあります。
【中堅企業(従業員100人〜999人)】 ・平均年収:約440万円〜480万円 ・賞与:年間50万円〜80万円 ・福利厚生:企業によって差がある
中堅企業では、大企業ほどではないものの、安定した収入を得られるケースが多いです。地域密着型の企業も多く、地場配送中心で規則的な勤務が可能な場合もあります。
【小規模企業(従業員100人未満)】 ・平均年収:約380万円〜430万円 ・賞与:寸志程度、または支給なし ・福利厚生:最低限の社会保険のみ
小規模企業では、基本給が低めに設定されていることが多く、賞与の支給も不安定です。ただし、個人事業主に近い働き方で、歩合給の比率が高い場合は、頑張り次第で高収入を得られる可能性もあります。
同じ企業で長く働くことで、年収はどのように変化するのでしょうか(※5)。
・勤続1〜3年:約380万円〜420万円 ・勤続4〜9年:約420万円〜460万円 ・勤続10〜19年:約460万円〜500万円 ・勤続20年以上:約480万円〜530万円
一般的に、勤続年数が長くなるほど年収は上昇します。特に大手企業では、10年以上勤続すると管理職や運行管理者などへのキャリアアップの道も開け、さらなる収入増加が期待できます。
正社員、契約社員、派遣社員など、雇用形態によっても年収は異なります。
・正社員:約450万円前後(賞与・退職金あり) ・契約社員:約380万円〜420万円(賞与は少額または なし) ・派遣社員:約350万円〜400万円(時給制が多い)
正社員として働くことで、賞与や退職金、各種福利厚生を受けられるため、長期的に見ると大きな収入差が生まれます。また、正社員の方が昇給のチャンスも多く、キャリアアップしやすい環境にあります。
【参考URL】 ※5 出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/chinginkouzou.html
トラック運転手と一口に言っても、運転する車両の大きさや業務内容によって年収には大きな違いがあります。ここでは、それぞれの特徴と収入実態を詳しく見ていきましょう。
大型トラック(車両総重量11トン以上)の運転手は、最も高い収入を得られる傾向にあります。
・平均年収:約500万円〜600万円 ・月収:約35万円〜45万円 ・特徴:長距離輸送が多く、深夜・早朝の運転も含まれる
大型免許が必要で、運転技術や経験が求められるため、他の車両タイプよりも基本給が高めに設定されています。また、長距離運転による距離手当や深夜手当が加算されるため、トータルの収入が高くなります(※3)。
ただし、労働時間が長く、家を空ける日数も多いため、体力的・精神的な負担は大きくなります。2024年問題により労働時間の上限規制が強化されたことで、働き方の見直しが進んでいます。
中型トラック(車両総重量5トン以上11トン未満)の運転手は、地場配送と中距離輸送の両方を担当することが多い職種です。
・平均年収:約420万円〜480万円 ・月収:約30万円〜38万円 ・特徴:日帰り可能な距離の配送が中心
大型トラックほどの高収入ではありませんが、比較的規則正しい勤務が可能で、家族との時間も確保しやすいというメリットがあります。また、普通免許で運転できる車両も含まれるため、未経験者が最初にステップアップする職種としても人気があります(※3)。
小型トラックや軽貨物車両の運転手は、主に宅配や地場配送を担当します。
・平均年収:約350万円〜420万円 ・月収:約25万円〜32万円 ・特徴:配送個数や件数による歩合給が多い
小型トラックや軽貨物の場合、普通免許で運転できるため参入障壁が低く、近年は個人事業主として働く方も増えています。Amazonやヤマト運輸などの宅配業務では、配送個数に応じた歩合給が中心となるため、効率よく配送できれば高収入も可能です(※3)。
ただし、配送個数が少ない日は収入が減少するリスクもあり、天候や交通状況にも左右されやすいという側面があります。
危険物を運搬するタンクローリーや、特殊な車両を運転する場合は、専門性が高く評価されます。
・平均年収:約550万円〜650万円 ・月収:約40万円〜50万円 ・特徴:危険物取扱者など特別な資格が必要
石油、化学薬品、高圧ガスなどを運ぶタンクローリーの運転手は、高い専門知識と技術が求められるため、他の車両タイプと比べて年収が高くなります。また、責任の重さに見合った手当が支給されることも多いです(※3)。
ただし、事故時のリスクが大きく、神経を使う仕事であることは理解しておく必要があります。
同じ車両でも、長距離か地場配送かで働き方と収入が異なります。
【長距離ドライバー】 ・平均年収:約480万円〜550万円 ・勤務形態:数日間家を空けることもある ・メリット:距離手当が大きい、深夜手当も加算される ・デメリット:不規則な生活、身体的負担が大きい
【地場配送ドライバー】 ・平均年収:約380万円〜440万円 ・勤務形態:基本的に日帰り ・メリット:規則正しい生活、家族との時間が取れる ・デメリット:手当が少なく、年収は長距離より低め
どちらを選ぶかは、収入を優先するか、生活の安定性を重視するかによって変わってきます。最近では、ワークライフバランスを重視する人が増えており、若い世代を中心に地場配送を希望する傾向が強まっています(※3)。
統計データを見ると、トラック運転手の年収は決して低くないことがわかります。それにもかかわらず「年収が低い」というイメージが根強いのはなぜでしょうか。ここでは、その背景にある構造的な問題を掘り下げていきます。
トラック運転手の最大の課題は、労働時間の長さです。厚生労働省の調査によると、全産業平均の年間労働時間が約2000時間であるのに対し、大型トラック運転手は約2544時間、中小型トラック運転手は約2484時間と、400時間以上長くなっています。(※6)。
つまり、年収は全産業平均と同じでも、労働時間が長いため時給に換算すると低くなってしまうのです。たとえば、年収450万円で年間2400時間働いた場合の時給は約1875円。一方、同じ年収で年間2000時間働いた場合の時給は約2250円となり、375円もの差が生まれます。
この「時間あたりの収入効率の低さ」が、トラック運転手の待遇に対する不満の大きな原因となっています。
トラック運転手の場合、「拘束時間」と「実労働時間」には大きな差があります。運転中は当然働いていますが、荷物の積み下ろし待ち時間や休憩時間も拘束時間に含まれます。
特に問題となるのが、荷主側の都合による長時間の待機です。倉庫や配送先で数時間待たされることも珍しくなく、この間は実質的に拘束されているにもかかわらず、賃金が発生しないケースもあります(※3)。
こうした「サービス残業」とも言える時間が、トラック運転手の実質的な収入を圧迫しているのです。
多くの運送会社では、基本給に加えて歩合給を採用しています。運行距離や配送件数に応じて手当が支給される仕組みですが、これが収入の不安定さにつながることもあります。
・繁忙期と閑散期で月収が10万円以上変動することも ・天候不良や交通渋滞で予定通り配送できず収入減 ・荷主の都合によるキャンセルで予定収入が得られない
特に個人事業主として働く場合、こうしたリスクはさらに大きくなります。安定した収入を求める人にとっては、この不安定さが大きなストレスとなります(※3)。
会社によっては、一部の経費を運転手が負担するケースもあります。
・高速道路料金の一部負担 ・事故時の修理費用の一部負担 ・車両のメンテナンス費用の負担 ・制服や作業用具の購入費用
特に個人事業主として働く場合は、車両のリース代、燃料費、保険料、駐車場代など、多くの経費を自己負担する必要があります。表面的な収入は高く見えても、経費を差し引くと実質的な手取りは大きく減少することがあります(※3)。
中小規模の運送会社では、福利厚生が十分に整っていないケースも少なくありません。
・退職金制度がない ・賞与の支給が不安定 ・有給休暇が取りにくい ・健康診断が年1回のみ ・社会保険の加入が不十分
こうした福利厚生面での不足も、「待遇が悪い」というイメージにつながっています。特に、将来への不安を抱える若い世代にとって、退職金制度や年金制度の充実度は重要な判断材料となります(※6)。
トラック運転手は社会インフラを支える重要な職業であるにもかかわらず、社会的な評価が必ずしも高くないという現実があります。
「きつい、汚い、危険」といういわゆる3K職業のイメージが根強く、若い世代が敬遠する傾向にあります。また、長時間労働や不規則な生活により、家族との時間が取れないことも、職業としての魅力を下げる要因となっています。
こうした社会的なイメージの問題も、「年収が低い」という印象を強める一因となっているのです。
【参考URL】 ※6 出典:厚生労働省「改善基準告示見直しについて」 https://www.mhlw.go.jp/content/11601000/000831729.pdf
「今の収入に満足していない」「もっと稼ぎたい」と考えているトラック運転手の方は多いでしょう。ここでは、実際に年収を上げるための具体的な方法を、現場で働く方々の実例も交えながら解説します。
最も確実に収入を上げる方法は、上位免許や専門資格を取得することです。
【大型免許】 中型トラックから大型トラックに切り替えることで、月収ベースで5万円〜10万円、年収にして60万円〜120万円のアップが期待できます。大型免許の取得費用は約30万円〜40万円ですが、多くの運送会社では免許取得支援制度があり、費用の一部または全額を補助してくれます(※3)。
【危険物取扱者】 タンクローリーなどで危険物を運搬するには、危険物取扱者の資格が必要です。この資格を取得すると、危険物手当として月2万円〜5万円が加算され、年収で24万円〜60万円のアップが見込めます。
【フォークリフト運転技能講習】 荷物の積み下ろしを自分で行えるようになれば、作業効率が上がり、配送件数も増やせます。フォークリフト免許は3日〜5日程度で取得でき、費用も3万円〜5万円程度と比較的安価です。
【運行管理者資格】 将来的に管理職を目指すなら、運行管理者の資格取得がおすすめです。運行管理者になれば、現場から管理部門へのキャリアチェンジも可能となり、年収500万円〜600万円以上を目指せます(※7)。
同じトラック運転手でも、企業によって待遇には大きな差があります。転職することで年収が100万円以上アップするケースも珍しくありません。
【転職先を選ぶポイント】 ・基本給が高い企業を選ぶ ・賞与が年2回以上、合計3カ月分以上支給される ・退職金制度がしっかりしている ・社会保険が完備されている ・有給休暇が取得しやすい環境 ・免許取得支援制度がある
大手運送会社や、特定の荷主と長期契約している企業は、収入が安定している傾向にあります。また、近年は人手不足により、待遇改善に力を入れる企業が増えています(※3)。
同じ労働時間でも、働き方を工夫することで収入を増やすことができます。
【配送ルートの最適化】 地場配送の場合、配送ルートを効率化することで1日の配送件数を増やせます。カーナビやスマートフォンのアプリを活用し、渋滞を避けたルートを選ぶことで、時間を有効活用できます。
【積み下ろし時間の短縮】 荷物の積み方を工夫したり、フォークリフトの操作技術を向上させたりすることで、荷役作業の時間を短縮できます。待機時間を減らすことで、より多くの配送をこなせるようになります。
【深夜・早朝手当の活用】 深夜帯や早朝の配送は、手当が割増になります。体力に自信があれば、あえて深夜・早朝のシフトを選ぶことで、収入を増やすことができます(※5)。
トラック運転手としての仕事を続けながら、休日に副業を行うことで収入を増やす方法もあります。
・休日に軽貨物の配送(Amazonフレックスなど) ・運転技術を活かしたドライバー派遣 ・運送業の知識を活かしたブログやYouTube発信
ただし、本業に支障が出ないよう、無理のない範囲で行うことが重要です。また、会社の就業規則で副業が禁止されていないか、事前に確認しておきましょう。
会社員としてではなく、個人事業主として独立することで、収入を大きく増やせる可能性があります。
・軽貨物運送の個人事業主:年収500万円〜800万円 ・持ち込みトラックでの契約:年収600万円〜1000万円
ただし、独立には車両購入費用、保険料、燃料費、メンテナンス費用などの経費がかかります。また、仕事が安定しないリスクもあるため、十分な準備と計画が必要です(※3)。
時代の変化に対応するため、継続的にスキルアップすることも重要です。
・デジタル機器の活用スキル(配送管理アプリ、GPSなど) ・安全運転技術の向上(エコドライブ、事故防止) ・接客マナーやコミュニケーション能力の向上 ・業界動向や法改正の情報収集
こうしたスキルは、昇給や昇進、転職時の評価につながります。また、運送業界は今後、自動運転技術やAIの導入など、大きな変化が予想されています。新しい技術に対応できる人材は、より高い評価を受けるでしょう(※3)。
【参考URL】 ※7 出典:国土交通省「運行管理者制度について」 https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03safety/dispatcher.html
2024年4月から施行された働き方改革関連法により、トラック運転手の労働環境は大きな転換期を迎えています。いわゆる「2024年問題」が、今後の年収にどのような影響を与えるのか、詳しく見ていきましょう。
2024年問題とは、トラック運転手を含む自動車運転業務に対して、時間外労働の上限規制が適用されることを指します。具体的には、年間の時間外労働時間が960時間までに制限されることになりました(※8)。
これまでトラック運転手は、実質的に労働時間の上限がなく、長時間労働が常態化していました。しかし、新しい規制により、企業は運転手の労働時間を厳格に管理する必要が生まれたのです。
時間外労働が制限されることで、残業代が減少し、年収が下がる可能性があります。特に、これまで残業代で収入を補っていた運転手にとっては、大きな影響があるでしょう。
・月の残業時間が80時間から60時間に減少 ・残業代が月3万円〜5万円減少 ・年収で36万円〜60万円のダウン
しかし、これは短期的な影響です。長期的には、労働環境の改善により、より多くの人材が業界に集まり、業界全体の待遇改善が進むと期待されています(※8)。
2024年問題に対応するため、多くの運送会社が待遇改善に取り組んでいます。
【基本給の引き上げ】 残業代の減少を補うため、基本給を引き上げる企業が増えています。月給で2万円〜5万円の引き上げを実施した企業もあり、年収ベースでは大きな改善につながっています。
【手当の充実】 新たに「職務手当」や「業務手当」を設ける企業も増えています。また、無事故手当や安全運転手当など、運転技術や勤務態度を評価する手当も導入されています。
【賞与の増額】 基本給が上がることで、賞与の算定基礎額も増加し、結果として年間の賞与額が増える企業も出てきています(※13)。
労働時間の制限により、一部の配送が困難になることを受け、国土交通省は運送業者が荷主に対して適正な運賃を請求できるよう、ガイドラインを整備しています。
運賃の適正化が進めば、運送会社の収益が改善し、それが従業員の給与に還元される可能性があります。実際に、一部の大手荷主企業では、運賃の値上げを受け入れる動きも出ています(※9)。
労働時間の制限により、運送業界の人手不足はさらに深刻化すると予想されています。厚生労働省の調査によると、運送業界の有効求人倍率は2倍以上と、他業種と比べて極めて高い水準にあります(※10)。
人手不足が深刻化すれば、企業は待遇を改善して人材を確保する必要があります。これにより、業界全体の賃金水準が上昇する可能性が高いのです。
物流業界では、自動運転技術やAI、ドローン配送など、新しい技術の導入が進んでいます。こうした技術革新は、トラック運転手の仕事内容を変える可能性があります。
・自動運転支援システムの導入により、運転の負担が軽減 ・配送ルートの最適化により、効率的な配送が可能に ・ドローン配送の普及により、一部の配送需要が減少
ただし、完全な自動運転の実用化にはまだ時間がかかると見られており、当面はトラック運転手の需要は続くでしょう。むしろ、新しい技術を使いこなせる運転手は、より高い評価を受ける可能性があります(※3)。
これらの要因を総合的に考えると、トラック運転手の年収は今後、次のように推移すると予想されます。
【短期的(1〜2年)】 ・残業代減少により、一時的に年収が下がる可能性 ・平均年収:約420万円〜460万円
【中期的(3〜5年)】 ・基本給の引き上げや手当の充実により、年収が回復 ・人手不足による賃金上昇圧力が強まる ・平均年収:約450万円〜500万円
【長期的(5年以上)】 ・業界全体の待遇改善が進み、年収水準が上昇 ・専門性の高い運転手はさらに高収入を得られる ・平均年収:約480万円〜550万円
ただし、これはあくまで予測であり、経済状況や政策の変化によって大きく変わる可能性があります。重要なのは、業界の動向を注視しながら、自分自身のスキルアップを続けることです(※3)。
【参考URL】 ※8 出典:厚生労働省「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/gyosyu/roudoujouken05/index.html ※9 出典:国土交通省「標準的な運賃について」 https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk4_000118.html ※10 出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/114-1.html
統計データや一般論だけでは見えてこない、現場で働くトラック運転手の本音を紹介します。ここでは、異なる年齢層・業務内容の運転手の方々から聞いた、年収や働き方に関するリアルな声をお届けします。
「年収は520万円ほどです。大型免許と危険物取扱者の資格を持っているので、同年代の平均よりは高いと思います。ただ、月に15日ほどは家を空けるので、家族との時間は少ないですね。独身時代は稼げて良かったのですが、結婚して子供ができてからは、もう少し家にいたいという気持ちが強くなりました。今は地場配送への転向も考えています。収入は下がるかもしれませんが、家族との時間を優先したいんです」
「年収は420万円くらいです。長距離に比べれば収入は少ないですが、毎日家に帰れるし、土日も休めるので満足しています。中型トラックで近距離の配送を担当していますが、お客さんとの関係も良好で、やりがいを感じています。2024年問題で残業が減って月収は少し下がりましたが、会社が基本給を上げてくれたので、トータルではあまり変わっていません。むしろ、残業が減って体が楽になりました」
「Amazonの配送を個人事業主として請け負っています。月収は35万円〜45万円で、繁忙期は50万円を超えることもあります。年収にすると480万円くらいでしょうか。自分のペースで働けるのが魅力ですが、経費を引くと手取りはもっと少なくなります。車両のリース代、ガソリン代、保険料など、月に10万円近くかかっています。それでも、将来的には軽貨物の配送車両を増やして、事業を拡大したいと考えています」
「年収は600万円を超えています。危険物を扱うので責任は重いですが、その分、待遇も良いです。同じ会社に20年以上勤めているので、退職金や年金の面でも安心できます。若い頃は長時間労働が当たり前でしたが、今は働き方改革で労働環境がだいぶ改善されました。体力的にもきつくなってきたので、あと10年ほど働いて、運行管理者として後進の指導に回りたいと思っています」
「前職は営業で年収380万円でしたが、ノルマに追われる毎日がつらくて、トラック運転手に転職しました。今は中型トラックで地場配送をしていて、年収は400万円ほど。前職より少し上がりました。運転は好きだったので、仕事自体は楽しいです。ただ、体力的にきついのは事実で、最初の3カ月は毎日筋肉痛でした。それでも、人間関係のストレスが少なく、自分のペースで働けるのが気に入っています。大型免許を取って、もっと稼げるようになりたいです」
「女性のトラック運転手はまだ少ないですが、最近は増えてきていますね。私は中型トラックで食品配送を担当していて、年収は430万円ほどです。力仕事が不安でしたが、今はフォークリフトがあるので、女性でも問題なく働けます。会社も女性が働きやすい環境づくりに力を入れていて、更衣室やトイレも完備されています。子育てとの両立が大変ですが、収入も安定しているし、やりがいもあるので、この仕事を続けたいと思っています」
これらの声からわかるのは、トラック運転手の年収や働き方は非常に多様であるということです。業務内容、企業規模、雇用形態によって収入は大きく異なり、また個人の価値観によって仕事への満足度も変わってきます。
重要なのは、自分が何を優先するか明確にすることです。収入を最優先するのか、家族との時間を大切にするのか、あるいは働きやすさややりがいを重視するのか。自分の価値観に合った働き方を選ぶことが、長く続けられる秘訣と言えるでしょう。
トラック運転手の年収について、さまざまな角度から詳しく見てきました。最後に、重要なポイントをまとめておきましょう。
統計データを見ると、トラック運転手の平均年収は約450万円で、全産業平均とほぼ同水準です。「年収が低い」というイメージは、労働時間の長さや時給換算での低さから生まれているものであり、絶対的な年収額としては決して低くありません。
同じトラック運転手でも、大型トラックか中型トラックか、長距離か地場配送か、大企業か中小企業かによって、年収には100万円以上の差が生まれることもあります。自分の希望する働き方と収入のバランスを考えて、最適な選択をすることが重要です。
大型免許、危険物取扱者、運行管理者など、資格を取得することで確実に収入を増やすことができます。また、効率的な働き方を身につけることで、同じ労働時間でもより高い収入を得られるようになります。
働き方改革により短期的には残業代が減少する可能性がありますが、長期的には基本給の引き上げや待遇改善が進み、業界全体の収入水準が上がると期待されています。また、人手不足により、求職者にとっては有利な状況が続くでしょう。
収入だけでなく、家族との時間、体力的な負担、やりがいなど、総合的に考えて自分に合った働き方を選ぶことが、長く続けられる秘訣です。転職や独立も選択肢の一つとして、柔軟に考えることが大切です。
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トラック運転手は、日本の物流を支える重要な仕事です。確かに大変な面もありますが、やりがいもあり、適切な企業を選べば十分な収入も得られます。この記事が、あなたのキャリア選択の参考になれば幸いです。