40代以上のトラックドライバー転職は年齢で諦めるべきか?

最終更新日:2026年02月10日

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高齢だから転職は難しいと悩む40代・50代のトラックドライバーは少なくありません。しかし結論から言えば、年齢を理由に転職を諦める必要はありません。トラック運送業界ではドライバーの高齢化が進み、企業も経験豊富な中高年ドライバーの採用に積極的です。本記事では業界の年齢構成や法制度、定年後の再雇用の仕組みをデータとともに解説し、40代以上でも十分に転職チャンスがある理由を明らかにします。最後に年齢が高めのドライバーが転職を成功させるためのポイントも紹介しますので、年齢のせいで転職を躊躇しているという方はぜひ参考にしてください。

トラック運送業界の高齢化と人手不足の現状

トラック運送業界は平均年齢が高く、ベテランドライバーが中心です。他産業と比べてもドライバーの年齢層は高めで、大型トラックドライバーの平均年齢は47.5歳、中型トラックでも45.4歳に達しています。これは全産業平均の43.7歳と比べて明らかに高い水準です(※1)。

年代構成を見ても20代以下の若手は一桁台にとどまり、一方で50歳以上が約5割を占めています(※2)。例えば2022年時点で道路貨物運送業では50歳以上が約49.8%にのぼり、30歳未満は約10%しかいません(※2)。このようにトラックドライバーは中高年層が主力であり、業界の高齢化が顕著です。

また、ドライバーの平均年齢自体も近年上昇傾向が続いています。背景には若年層の担い手減少や仕事のきつさに対する敬遠もあり、結果としてベテラン層に依存する構造になっているといえます。

こうした中、深刻な人手不足も同時に起きています。トラックドライバーの有効求人倍率は年々上昇しています。これは全職種平均の約2倍という非常に高い水準で、業界全体が慢性的なドライバー不足に直面していることを示しています。

さらに2024年4月からは自動車運転業務にも時間外労働の上限規制が適用される予定で、一部ドライバーの労働時間短縮による輸送力低下が懸念されています。今後も人手不足感は一層強まる見込みです。

このような状況下では即戦力となる中高年ドライバーへのニーズが高く、採用側も年齢だけで敬遠する余裕がないのが実情です。経験豊富なドライバーは貴重な戦力と評価する企業も多く、実際に40代・50代でも歓迎される求人は数多く存在します。

例えばハローワークでは中高年層を積極的に採用する企業の求人を開拓しており(※3)、年齢不問・シニア歓迎と明記された募集も珍しくありません。

以上のデータから、40代以上でもトラックドライバーの転職チャンスは十分にあることがお分かりいただけるでしょう。業界全体が人材不足のため、年齢が高い=不利とは一概に言えない状況です。むしろ長年の無事故運転や熟練の技能を持つベテランドライバーは各社から求められており、年齢を武器にできる面もあります。

年齢が理由で採用されないのではという不安は、データ上も当てはまらないケースが多いのです。もしそれでも転職に踏み切れない方は、ドライバー専門の転職支援サービス『GOジョブ』を活用してみてはいかがでしょうか。経験豊かな専任キャリアアドバイザーが求人紹介から面接調整、選考対策まで親身にサポートしてくれるので、年齢による不安をお持ちの方でも安心して新たな一歩を踏み出せるでしょう。

【参考URL】 ※1 出典:国土交通省「トラック事業の概要」 https://www.mlit.go.jp/common/001225739.pdf ※2 出典:国土交通省「トラックドライバーの年齢構成」 https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001894671.pdf ※3 出典:厚生労働省「中高年層(ミドルシニア)限定・歓迎求人について」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000181329_00011.html

トラックドライバーの年齢制限・定年制度と再雇用の仕組み

法律上、トラックドライバーとして働くことに上限年齢は定められていません。大型自動車免許は取得に下限年齢(21歳以上など)の条件がありますが、上限は道路交通法で規定されておらず、何歳でも免許の更新さえできれば運転し続けることが可能です。実際、60代はもちろん70代で現役のドライバーも存在します。

ただし75歳以上になると免許更新時に認知機能検査を受ける必要があり(※4)、検査結果で認知症の恐れがあると判断された場合は医師の診断を経て免許の停止・取り消し措置が取られることになります(※4)。これは安全確保のための仕組みであり、一定の適性さえ保てば年齢だけで一律に引退とはならないことを示しています。つまり法的には何歳になってもトラックドライバーとして働く道が開かれているのです。

企業の就業規則上はどうでしょうか。日本企業の多くは定年を60歳に定めていますが、法律(高年齢者雇用安定法)では定年を60歳未満に設定すること自体が禁止されています(※5)。したがって仮に定年が50代などと就業規則に書かれていても無効であり、少なくとも60歳までは働ける建前です。

また同法により、企業は65歳まで従業員が働けるよう雇用機会を確保する義務を負っています(※5)。具体的には定年を65歳以上に引き上げる、定年後も希望者全員を再雇用する継続雇用制度を導入する、定年制そのものを廃止するのいずれかの措置を講じなければなりません(※5)。

しかも2013年の法改正で継続雇用制度の対象は希望者全員となり、それ以前のように一部社員のみ再雇用するといった選別はできなくなりました(※5)。この結果、現在ではほぼ全て(99.9%)の企業が65歳まで働ける制度を整備済みです(※6)。

厚生労働省の最新調査(令和7年6月1日時点)によれば、従業員21人以上の企業の99.9%が65歳まで定年または継続雇用制度による雇用確保措置を実施しており、中小・大企業を問わずほぼ網羅されています(※6)。つまりトラック運送会社であっても基本的に65歳までは現役で働けるわけです。

さらに近年では70歳までの就業機会確保も企業の努力義務として法律に定められました(※5)。これも同様に定年の引き上げや継続雇用制度の上限年齢延長、定年廃止などの措置が対象で、70歳まで働ける措置を実施済みの企業は約34.0%に達しています(※6)。ドライバー不足が深刻なトラック運送業界では、この割合がさらに高い可能性があり、実際に65歳を超えて働き続けているドライバーも少なくありません。

定年後の再雇用では給与水準が下がるケースが多いですが、高年齢雇用継続給付金という雇用保険の給付を受けられる場合があります。これは定年後の賃金が定年前の75%未満に低下した場合、60歳から65歳までの期間に賃金の一部(最大15%相当)を補填する制度です(※5)。この給付金は事業主を経由して申請手続きを行います(※5)。つまり年齢を重ねても一定の収入を確保しつつ働き続けられる仕組みが整っているといえます。

また、定年後も希望すれば再雇用される権利は法律で守られています。万一、離職を余儀なくされた場合でも、離職者に対して創業支援や求人情報の提供など再就職援助措置を講じることが事業主の努力義務とされています(※7)。したがって60歳や65歳での離職後も求職活動の道は閉ざされていません。

厚生労働省のハローワークには生涯現役支援窓口が全国約300カ所に設置され、高年齢者の再就職支援を行っています(※7)。55歳以上から利用できる窓口に加え、65歳以上に特化した窓口もあります(※8)。こうした支援制度を活用すれば、定年後もスムーズに再就職や転職が可能です。

さらに中高年層の採用を促進するため、特定求職者雇用開発助成金(中高年層安定雇用支援コース)という制度もあります(※9)。これは45歳以上の求職者を継続雇用する前提で採用した事業主に対して助成金が支給される仕組みで、企業にとっても中高年層を積極的に雇用するインセンティブとなっています。このような支援策が用意されていることからも、中高年ドライバーの転職が社会全体で後押しされている状況が分かります。

以上のように法的にも制度的にも、年齢だけで転職や再就職が閉ざされることはありません。むしろ高年齢者の雇用を後押しする仕組みが整っており、40代・50代のトラックドライバーにとっては追い風と言える状況です。年齢を理由に諦める必要は全くなく、前向きに転職活動を進めることができます。

【参考URL】 ※4 出典:警察庁「運転免許証の更新等における認知機能検査等について」 https://www.npa.go.jp/policies/application/license_renewal/ninchi.html ※5 出典:厚生労働省「高年齢者の雇用」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/jigyounushi/page09_00001.html ※6 出典:厚生労働省「令和7年 高年齢者雇用状況等報告 集計結果」 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_66853.html ※7 出典:厚生労働省「高年齢者雇用対策」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/koureisha/index.html ※8 出典:厚生労働省「概ね60歳以上の求職者の皆さまへ(生涯現役支援窓口事業)」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/koureisha/koureisha-koyou_00025.html ※9 出典:厚生労働省「特定求職者雇用開発助成金(中高年層安定雇用支援コース)」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/chuukou.html

40代・50代ドライバーが転職を成功させるポイント

ここまで見てきたように、年齢を理由に転職を諦める必要はまったくありません。しかし実際に転職活動を成功させるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。ここでは40代・50代のトラックドライバーが転職を成功させるための具体的なポイントをご紹介します。

これまでの経験と実績を明確に伝える

中高年ドライバーの最大の強みは、長年積み重ねてきた経験と実績です。履歴書や面接では、自分がこれまで担当してきた業務内容や運転してきた車両の種類、運送距離や荷物の種類などを具体的に伝えましょう。

特に無事故・無違反の期間や安全運転の実績は大きなアピールポイントになります。例えば10年間無事故です、ゴールド免許を保持していますといった事実は、採用担当者に安心感を与える重要な情報です。また、フォークリフトやクレーンなどの特殊な資格を持っている場合や、危険物取扱者資格などの付加価値のある資格があれば必ず記載しましょう。

さらに、配送効率化の工夫や顧客対応での評価など、数字や具体例を交えて説明できると説得力が増します。例えば配送ルートを見直して月に○時間の時間短縮を実現した、顧客から感謝状をいただいた経験があるといったエピソードは、あなたの能力を裏付ける貴重な材料です。

健康管理への意識をアピールする

年齢が高くなると、採用側が気にするのは健康面です。長距離運転や深夜勤務、重い荷物の積み下ろしなど、トラックドライバーの仕事は体力を使います。したがって、自分が健康であることを明確に伝えることが重要です。

健康診断を定期的に受診していることや、異常がないこと、持病がある場合でも適切に管理していることなどを説明しましょう。また、日頃から運動習慣があることや、睡眠時間を確保していること、食事に気を配っているといった健康管理への取り組みもアピールポイントになります。

体力に自信があることを伝える際には、具体的なエピソードを添えると説得力が増します。例えば、定期的にジョギングをしている、週末には趣味で登山をしているなど、健康で活動的な生活を送っていることを示すと良いでしょう。

柔軟性と学習意欲を示す

中高年の転職で懸念されやすいのが、新しい環境への適応力や、これまでのやり方に固執してしまう頑固さです。この点をクリアするために、柔軟性と学習意欲を積極的にアピールしましょう。

新しい技術やシステムへの対応に抵抗がないこと、むしろ積極的に学ぶ姿勢があることを伝えることが大切です。例えば、過去に新しい配送管理システムの導入時にいち早く使いこなせるようになった経験や、最近デジタルタコグラフの使い方を習得した実績などがあれば、それを具体例として話すと効果的です。

また、若いドライバーとも協力して働ける姿勢や、チームワークを大切にする姿勢を示すことも重要です。年齢が上だからといって威張ることなく、謙虚な態度で周囲と協調できることをアピールしましょう。

希望条件を明確にしつつ、柔軟な姿勢も持つ

転職活動では、自分の希望条件を明確にすることが大切です。勤務時間、休日、給与、勤務地などの条件について、譲れない部分と柔軟に対応できる部分を整理しておきましょう。

ただし、あまりに条件を絞りすぎると応募できる求人が限られてしまいます。特に中高年の転職では、若い世代よりも選択肢が狭まる傾向があるため、ある程度の柔軟性を持つことも必要です。

例えば、長距離運転は避けたいが近距離配送なら対応可能、夜間勤務は難しいが早朝勤務なら問題ないなど、条件に幅を持たせることで応募できる求人が増えます。また、最初は契約社員やパートタイムからスタートして、後に正社員への転換を目指すという選択肢も視野に入れると良いでしょう。

転職支援サービスを積極的に活用する

中高年の転職活動では、一人で求人を探すよりも転職支援サービスを活用する方が効率的です。特にトラックドライバーに特化した転職サービスを利用すれば、年齢や経験に合った求人を紹介してもらえるだけでなく、履歴書の書き方や面接対策などのサポートも受けられます。

例えば『GOジョブ』では、ドライバー業界に精通した専任のキャリアアドバイザーが、一人ひとりの希望や経験を丁寧にヒアリングし、最適な求人を紹介してくれます。また、企業との面接日程の調整や条件交渉なども代行してくれるため、働きながら転職活動を進める場合にも非常に便利です。

さらに、ハローワークの生涯現役支援窓口も積極的に活用しましょう。中高年層の求職者に特化したサポートが受けられるほか、企業とのマッチングイベントや職業訓練の情報なども得られます。

面接では前向きな姿勢を示す

面接では、年齢に関するネガティブな話題を自分から持ち出さないようにしましょう。もし年齢について質問された場合は、長年の経験が強みであることを前向きにアピールし、まだまだ現役で働く意欲があることを伝えます。

また、前職を辞めた理由を聞かれた際には、ネガティブな理由(人間関係の問題、給与への不満など)よりも、前向きな理由(新しいチャレンジがしたい、より良い環境で働きたいなど)を強調することが大切です。

志望動機についても、その会社を選んだ具体的な理由を明確に伝えましょう。企業研究をしっかり行い、その会社の特徴や強み、理念などを理解した上で、自分の経験やスキルがどのように貢献できるかを説明すると好印象を与えられます。

複数の選択肢を検討する

転職先を探す際には、大手企業だけでなく中小企業も視野に入れましょう。中小企業の方が年齢に寛容で、即戦力として歓迎される傾向があります。また、地場の運送会社は地域に根ざした配送が中心のため、長距離運転が少なく体力的な負担も軽減されるケースが多いです。

さらに、正社員にこだわらず、契約社員やパート、アルバイトといった雇用形態も選択肢に入れることで、働き方の幅が広がります。最初は非正規雇用でスタートし、実績を積んで正社員登用を目指すという道もあります。

また、トラックドライバー以外の関連職種も検討してみましょう。例えば配送管理や倉庫管理、運行管理者など、ドライバー経験を活かせる仕事は多数あります。体力面で不安がある場合は、こうした職種への転換も一つの選択肢です。

資格取得でスキルアップを図る

転職活動と並行して、新たな資格を取得するのも有効な戦略です。運行管理者資格や整備管理者資格、フォークリフト運転技能講習修了証など、ドライバー業務に関連する資格を持っていると、採用の際に有利になります。

特に運行管理者資格は、将来的にドライバーから管理職へキャリアチェンジする道を開く可能性もあります。年齢を重ねた後も長く働き続けるためには、こうした資格を取得してキャリアの選択肢を広げておくことが重要です。

また、安全運転に関する講習や研修に参加することも、安全意識の高さをアピールする材料になります。企業によっては、こうした研修受講歴を評価してくれるところもあります。

まとめ

40代以上のトラックドライバーが転職を諦める必要は全くありません。業界全体が深刻な人手不足に直面しており、経験豊富な中高年ドライバーへのニーズは非常に高まっています。法律や制度面でも高年齢者の雇用を後押しする仕組みが整っており、65歳まで、さらには70歳までも働き続けられる環境が広がっています。

年齢を理由に転職を躊躇するのではなく、これまで培ってきた経験や実績を武器に、自信を持って新たなキャリアに挑戦しましょう。健康管理への意識、柔軟な姿勢、学習意欲をしっかりアピールすることで、企業からの評価も高まります。

転職活動を成功させるためには、転職支援サービスの活用も効果的です。『GOジョブ』のような専門サービスを利用すれば、年齢や経験に合った求人の紹介から、履歴書作成、面接対策、条件交渉まで、きめ細かなサポートを受けることができます。

トラック運送業界は今後も発展を続け、ドライバーの需要は高まり続けるでしょう。年齢に負けず、前向きな気持ちで転職活動に取り組めば、必ず新しい道が開けるはずです。あなたの豊富な経験と技術を必要としている企業は必ずあります。自信を持って、新たな一歩を踏み出してください。

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