最終更新日:2026年04月08日

「ルート配送は楽すぎ」のような情報を見て、転職先として気になっている方は多いのではないでしょうか。決まったルートを走って届けるだけなら、たしかに気楽そうに思えます。ただ、実際に転職してから「聞いていた話と違う」となるのは避けたいところです。
この記事では、ルート配送の仕事内容を公的な情報源で確認したうえで、「楽すぎ」と感じるかどうかを左右する条件を一つずつ整理していきます。2024年4月以降に適用されている時間外労働の上限規制や改善基準告示の基準も押さえながら、求人票と面接で何をどう確認すれば後悔しにくいかを、チェックリストと質問テンプレートにまとめました。
結論から言えば、ルート配送が「楽すぎ」と評価される最大の理由は、ルートが固定されていて予定が立てやすい点にあります。ただし、それだけで仕事全体が楽になるわけではありません。
職業情報提供サイト(job tag)では、ルート配送ドライバーの業務について、あらかじめ決められたルートに従い企業や店舗へ商品を届ける仕事と説明されています(※1)。配送先が固定されているため、道を覚えてしまえば毎日のルーティンが安定しやすく、宅配のように不在対応や再配達に追われにくい点が「楽」と感じられる要因です。
「楽」と評価されやすいポイントを分解すると、次の3つになります。
こうした条件が揃っている現場であれば、「楽すぎ」と感じる人がいるのも自然なことです。
一方で、同じルート配送でも条件は現場ごとに大きく異なります。job tagの情報でも、コンビニエンスストアへの配送など夜間に行われるケースがあることが示されています(※1)。温度管理が必要な食品配送では車両の温度チェックや荷扱いの手順が増えますし、午前便と午後便に分かれる「第2便」がある場合は拘束時間が長くなりがちです。
「ルート配送」という看板だけを見て「楽すぎ」と判断するのは早計です。
ルート配送が楽かきついかは、「固定ルートかどうか」だけでは決まりません。拘束時間、夜勤の有無、荷物の種類、荷待ちや荷役の実態、使える設備、免許要件などの条件を一つずつ確認して、自分にとっての「楽」を定義することが大切です。
ここで、固定ルート配送と、宅配やスポット便など非固定の配送を条件面で比較してみましょう。
比較項目 | 固定ルート配送 | 非固定(宅配・スポット等) |
ルート固定性 | 毎日同じルート・納品先 | 日ごとに変わることが多い |
再配達 | 基本なし(企業・店舗向け) | 個人宅向けは再配達が発生しやすい |
時間指定 | 納品先との取り決めによる | 細かい時間指定が多い傾向 |
対人ストレス | 固定の担当者とのやり取り | 不特定多数の個人とのやり取り |
荷扱い | 定型的な場合が多い | 日ごとに荷物の種類が変わりやすい |
終業予測 | 立てやすい傾向 | 日による変動が大きい傾向 |
※あくまで一般的な傾向であり、個別の求人条件によって異なります。
この記事ではこの後、仕事内容の具体的な流れ → きつくなる条件 → 2024年以降の法的基準 → 年収・統計 → 免許 → 求人の見抜き方の順で解説していきます。
この章のまとめ
ルート配送が「楽すぎ」と言われるのは、固定ルートで予定が立ちやすい面があるからです。ただし夜間便・温度管理・複数便などもあり、楽かどうかは条件次第。次章で1日の流れを具体的に見ていきます。
ルート配送の1日は、点呼・アルコールチェックに始まり、積込み、納品、帰庫、日報作成で終わるのが基本的な流れです(※1)。各工程を見ていくと、「楽」と感じるか「きつい」と感じるかが分かれるポイントが浮かび上がります。
出発前に行うのは、車両の始業点検と運行管理者による対面点呼です。点呼では体調確認や運行ルートの指示のほか、酒気帯びの確認も行われます。
酒気帯び確認については、道路交通法に基づく安全運転管理者制度の拡充により、目視等による確認やアルコール検知器を用いた確認が義務づけられています(※2)。この工程自体は数分で終わりますが、毎日の業務に組み込まれている点は知っておきましょう。
点呼後は、倉庫やセンターでその日の荷物を車両に積み込みます。ここが体力面での最初の分岐点です。
パレット積み(フォークリフトで一括積載)の現場であれば、ドライバーの体力負担は小さくなります。一方、手積み・手下ろしが中心の現場では腰や肩への負担が大きくなりやすい部分です。冷蔵・冷凍品を扱う場合は、車両の温度設定確認や荷物ごとの温度帯の仕分けも加わります。
配送先では、台車を使って商品を指定場所まで搬入し、受け渡し確認やサインをもらう流れが一般的です(※1)。空容器や返品物の回収がある場合もあります。
「楽」と感じやすいのは、台車でそのまま降ろせる平場の納品先です。エレベーターのないビルの上層階への手運びや、時間指定が細かい店舗への納品が多いと、体力面でも精神面でも負担が増えます。
すべての配送を終えたら営業所に戻り、車両の状態確認、業務報告、配送日報の作成を行います。日報にはその日の運行状況を記録します。
1日の流れを工程別に整理すると、次のようになります。
工程 | 主な作業内容 | 体力負担 | 時間制約 | 対人要素 |
業務前 | 始業点検・点呼・アルコールチェック | 低い | 出発時刻に合わせる | 運行管理者との対面 |
積込み | 荷物の積載(手積み or パレット) | 手積みなら高い | 出発時刻まで | 倉庫スタッフとの連携 |
納品 | 台車搬入・受け渡しサイン・回収 | 現場による | 時間指定あり | 納品先担当者 |
帰庫 | 車両確認・日報作成・業務報告 | 低い | 終業時刻まで | 運行管理者への報告 |
自分がどの工程に負担を感じやすいかを確認しておくと、求人を比較するときの判断軸になります。
この章のまとめ
ルート配送の1日は「点呼→積込み→納品→帰庫→日報」が基本です。体力負担は手積みの有無、時間面は納品の時間指定、精神面は対人頻度で変わります。次章では、楽すぎどころかきつくなるケースを見ていきます。
「ルート配送=楽すぎ」のイメージとは裏腹に、条件によっては負担が大きくなるケースもあります。とくに注意したいのは、夜間便の存在、荷待ち・荷役の実態、そして拘束時間の長さです。
ルート配送と聞くと日中の仕事をイメージしがちですが、コンビニや飲食チェーンへの配送など、夜間帯に行われるルート配送も存在します(※1)。夜間勤務は生活リズムが崩れやすく、体力的にも精神的にも負担が増える傾向があります。
さらに温度管理品の配送では、車両の温度を一定に保つ管理作業が加わります。季節によって管理の細かさも変わるため、「温度管理あり」の求人は業務量が上振れしやすい点を押さえておきましょう。
ルート配送の「きつさ」を語るうえで見落とされがちなのが、荷待ち時間と荷役作業です。
荷待ちとは、納品先や積込み先で順番を待つ時間のことで、ドライバー自身がコントロールしにくい拘束時間です。荷役は、荷物の積み下ろし作業そのものを指します。
荷待ち・荷役は、トラックドライバーの長時間労働の要因として行政でも論点化されています(※3)。国土交通省の資料でも、2024年4月以降の労働時間の実態に関する調査が行われており、荷待ちや荷役が拘束時間に影響を及ぼしている様子がうかがえます(※4)。ただし、これらのデータはルート配送に限定した調査ではないため、あくまで業界全体の傾向として参考にしてください。
夜間便や荷待ちが重なると、結果的に拘束時間が長くなります。拘束時間とは始業から終業までの時間で、労働時間だけでなく休憩や待機も含みます。この拘束時間こそが、「楽」と「きつい」を最も大きく分ける要素です。
次章で、2024年4月から適用されている改善基準告示の数値を確認し、拘束時間を基準で判断できるようにしていきます。
「楽すぎ寄り」と「きつい寄り」を分ける要因を比較すると、次のとおりです。
要因 | 楽すぎ寄り | きつい寄り |
配送時間帯 | 日中のみ | 夜間便あり・早朝深夜 |
温度管理 | 常温 | 冷蔵・冷凍(管理工程が増える) |
荷待ち | ほぼなし(予約制など) | 長時間(1時間以上になることも) |
荷役方法 | パレット・台車中心 | 手積み・手下ろし中心 |
設備 | パワーゲート・台車あり | 設備なし・階段搬入 |
時間指定 | 幅あり(午前中など) | 分単位の厳密指定 |
便数 | 1便のみ | 第2便・第3便あり |
この章のまとめ
ルート配送でも、夜間便や荷待ち・荷役の長さで負担は大きく変わります。ただし、これらは求人段階で確認すれば避けやすい要素でもあります。次章で、判断基準となる法的ルールを確認しましょう。
ルート配送の求人を比較するとき、拘束時間や休息期間といった言葉が出てくることがあります。これらは法令や告示で基準が定められており、2024年4月以降は新たなルールが適用されています。基準を理解しておくと、求人票の情報を正しく読み取れるようになります。
まず、すべての労働者に適用される基本ルールを押さえておきます。労働基準法では、法定労働時間として1日8時間・週40時間が定められています。また、労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与えなければならないとされています(※5)。
ドライバー職の場合、これに加えて自動車運転者特有の基準が上乗せされます。
求人やドライバー業界で使われる時間の概念は、一般的な「労働時間」「休憩」とは異なるものがあります。混同を防ぐために整理しておきましょう。
改善基準告示のパンフレットでは、以下のように定義されています(※6)。
たとえば「拘束時間が13時間」という場合、運転時間だけでなく荷待ちや休憩もすべて含んだ時間を指します。ここを理解していないと、「運転は短いから楽そう」と思っても実際には拘束が長い、という事態になりかねません。
2024年4月から、自動車運転の業務にも時間外労働の上限規制が適用されました。上限は年960時間です(※7)。
この規制は、いわゆる「2024年問題」として広く報じられてきた背景があります。国土交通省の資料でも、時間外労働の上限適用に伴う輸送力への影響が示されています(※8)。物流は社会インフラとしての側面があり、規制適用後も輸送力の確保が課題として指摘されています(※9)。
年960時間は月平均で約80時間に相当します。「楽すぎ」を期待して転職する場合でも、法律上はこの範囲内で残業があり得るということです。求人票に「残業少なめ」と書かれていても、具体的な数字を確認する重要性がここにあります。
改善基準告示(正式には「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」)は、令和4年12月23日に改正され、令和6年(2024年)4月1日から適用されています(※3)。トラック運転者に関する主な基準を早見表にまとめます。
以下の数値は、厚生労働省が公表しているリーフレットおよびパンフレットに基づきます(※10)(※6)。
項目 | 基準 |
1日の拘束時間(原則) | 13時間以内 |
1日の拘束時間(上限) | 15時間以内(14時間超は週2回まで) |
1日の休息期間(原則) | 継続11時間以上を基本とし、9時間を下回らない |
1か月の拘束時間(原則) | 284時間以内 |
1年の拘束時間 | 原則3,300時間以内 |
運転時間(2日平均) | 1日あたり9時間以内 |
運転時間(2週平均) | 1週あたり44時間以内 |
連続運転時間 | 4時間以内 |
※上記は原則値です。労使協定等による例外規定が存在します。また、車種や業務形態により適用が異なる場合がありますので、詳細は厚生労働省の公式資料で確認してください。
ここで「休憩」と「休息期間」の違いを比較しておきます。混同しやすいポイントなので、求人を読む前に押さえておくと安心です。
用語 | 定義 | 根拠 |
休憩 | 労働時間の途中に与える自由時間(6h超→45分以上、8h超→1時間以上) | 労働基準法第34条(※5) |
休息期間 | 勤務と次の勤務の間の自由時間(原則:継続11時間以上を基本とし、9時間を下回らない) | 改善基準告示(※6) |
休憩は勤務中の話、休息期間は勤務と勤務の間の話です。求人で「休憩1時間あり」と書いてあっても、休息期間が十分かどうかは別の問題になります。
改善基準告示には、労使協定を締結した場合の例外規定があります(※6)。また、厚生労働省はQ&Aや通達も公表しており、実際の運用は事業者ごとに異なります(※3)。
だからこそ、求人票に「改善基準告示に準拠」と書いてあっても、それだけで安心するのではなく、実際の運用——1日の拘束時間の実績値、休息期間の確保状況、例外適用の頻度など——を面接で確認することが重要です。
この章のまとめ
2024年4月から時間外上限(年960時間)と改善基準告示が適用されています。拘束時間と休息期間は「楽すぎ」を判断するうえで最も重要な基準です。例外規定もあるため、求人での運用確認が欠かせません。
ルート配送への転職を考えるなら、年収や労働時間の相場観を持っておくことも大切です。ここでは公的統計に基づく全国の目安を確認しますが、いくつかの注意点があります。
職業情報提供サイト(job tag)では、ルート配送ドライバーに対応する統計データとして年収や労働時間などの数値が表示されています(※1)。これは賃金構造基本統計調査等に基づく数値です。
job tagに表示されているルート配送ドライバーの全国的な目安は、以下のとおりです(※1)。
項目 | 全国目安 |
年収(きまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他) | 約420万円前後 |
月間労働時間 | 約170〜180時間前後 |
平均年齢 | 40代半ば前後 |
※上記はjob tag上の表示に基づく概算値です。次項の注意点を必ず確認してください。
ここで大事な注意点があります。job tagに表示されている統計データは職業分類に対応した値であり、job tagのページにも「当該職業のみの統計値ではない」旨の注意書きがあります(※1)。
つまり、ルート配送ドライバーだけの数字ではなく、類似の職業分類に含まれる他の職種のデータも混在している可能性があります。この数値を「ルート配送の正確な年収」として鵜呑みにするのではなく、あくまで目安として扱い、個別の求人条件と照らし合わせることが大切です。
job tagの統計表示の根拠の一つである賃金構造基本統計調査は、厚生労働省が毎年実施する大規模な統計調査です。令和6年の調査結果は、e-Stat(政府統計のポータルサイト)にて公開されています(※11)。
転職先の給与条件を検討するときは、「業界全体の相場」と「応募先が提示する条件」を分けて考えることで、過度な期待や不安を避けやすくなります。
この章のまとめ
ルート配送の年収は全国目安で約420万円前後ですが、統計には他の職種のデータも含まれるためあくまで目安です。応募先の個別条件との比較が重要です。
ルート配送の求人を見ると、「2tトラック使用」「普通免許OK」といった記載をよく見かけます。しかし、免許区分と車両要件の関係を正しく理解しておかないと、応募段階でミスマッチが起きかねません。
job tagでも、ルート配送で2t程度のトラックを使う例が示されています(※1)。ここで注意したいのは、「2t」という数字が何を指しているかという点です。
一般に「2tトラック」と呼ばれる車両でも、最大積載量が2t程度であっても車両総重量が3.5tを超えるケースがあります。その場合、普通免許(2017年3月12日以降に取得したもの)では運転できません。
警察庁の資料によると、免許区分ごとに運転できる車両の範囲は以下のとおりです(※12)。
免許区分 | 車両総重量 | 最大積載量 | 乗車定員 |
普通免許(2017年3月12日以降取得) | 3.5t未満 | 2.0t未満 | 10人以下 |
準中型免許(5t限定なし) | 7.5t未満 | 4.5t未満 | 10人以下 |
中型免許(8t限定なし) | 11t未満 | 6.5t未満 | 29人以下 |
大型免許 | 11t以上 | 6.5t以上 | 30人以上 |
※普通免許の取得時期によって運転できる範囲が異なります。2007年6月1日以前(平成19年6月1日以前)に取得した普通免許は、現在の中型8t限定に相当します。
ポイントは、普通免許(2017年以降取得)では車両総重量3.5t未満・最大積載量2.0t未満の車両しか運転できないという点です。求人票に「2tトラック」とあっても、その車両の総重量が3.5tを超えていれば準中型以上の免許が必要になります。
免許と車両のミスマッチを防ぐための確認手順は、次のとおりです。
免許の区分を間違えると、入社後に「運転できない」という事態になりかねません。求人に「普通免許OK」と記載されていても、念のため車両の総重量を確認する習慣をつけておきましょう。
この章のまとめ
「2tトラック」の求人でも、車両総重量によっては準中型免許が必要です。免許の取得時期で運転範囲が変わるため、求人の車両条件と自分の免許を必ず照合しましょう。
ここまでの情報を使って、「楽なルート配送」を見抜くための具体的な方法を整理します。求人票で確認すべき項目と、面接で聞くべき質問をテンプレートにまとめました。
ルート配送が自分にとって「楽」かどうかは、以下の5つの条件軸で整理できます。
この5軸を求人票と面接で確認すれば、「楽すぎ」かどうかを自分の基準で判断できるようになります。
求人票を見るときに確認すべき項目をまとめました。求人票に記載がない場合は、面接で確認するべき項目として控えておきましょう。
<求人票チェックリスト>
確認項目 | 確認ポイント | 求人票に記載あり? |
使用車両(車種・総重量) | 「2t」表記が積載量か総重量か | □ |
必要免許区分 | 普通免許でOKか、準中型が必要か | □ |
配送時間帯 | 日中のみか、夜間・早朝を含むか | □ |
1日の配送件数の目安 | 何件程度か | □ |
納品時間指定 | 幅があるか、分単位の厳密指定か | □ |
荷物の種類・温度管理 | 常温か、冷蔵・冷凍か | □ |
手積み・手下ろしの比率 | パレット中心か、手作業中心か | □ |
台車・パワーゲート等の設備 | 設備ありか、なしか | □ |
荷待ち・荷役の実態 | 待機時間がどの程度あるか | □ |
拘束時間の運用 | 1日の拘束時間実績がどの程度か | □ |
休息期間の確保状況 | 11時間以上が確保されているか | □ |
便数 | 1便のみか、第2便以降があるか | □ |
求人票に書かれていない情報は、面接で確認します。ポイントは「数字で答えられる質問」にすること。曖昧な回答しか得られない場合は、注意が必要かもしれません。
<面接質問テンプレ>
面接で拘束時間や休息期間について質問するときは、改善基準告示の用語を使うのがおすすめです。
「残業は多いですか?」と聞くよりも、「1日の拘束時間の実績は何時間くらいですか?」と聞いた方が、具体的な数字が返ってきやすくなります。相手が拘束時間や休息期間という言葉を正しく理解している会社は、ルールを意識した運用をしている可能性が高いといえます。
逆に、拘束時間と労働時間の区別がつかないような回答が返ってくる場合は、制度の運用が曖昧な可能性もあります。
最後に、自分にとっての「楽」を言語化するためのセルフ診断を用意しました。
<「楽」の定義セルフ診断>
チェック項目 | 自分はどうか |
重い荷物の上げ下ろしに体力的な不安がある | □ はい / □ いいえ |
夜勤や早朝出勤は避けたい | □ はい / □ いいえ |
毎日同じルートの繰り返しは苦にならない | □ はい / □ いいえ |
分単位の時間指定にプレッシャーを感じる | □ はい / □ いいえ |
一人で作業する時間が長い方が楽だ | □ はい / □ いいえ |
睡眠時間を確保できないとつらい | □ はい / □ いいえ |
「はい」が多い項目は、求人票でその条件が満たされているかを重点的に確認しましょう。「楽すぎ」かどうかは人によって異なるからこそ、自分の基準を持っておくことが最大の防御策です。
この章のまとめ
「楽すぎ」な求人は、5つの条件軸(時間・荷待ち/荷役・夜間/温度管理・設備・免許)で見抜けます。求人票チェックリストと面接質問テンプレを使い、数字で確認する習慣をつけましょう。
ここまで整理してきたように、ルート配送が「楽すぎ」かどうかは条件の確認で決まります。チェックリストや質問テンプレートを使えば自分でも判断できますが、「一人で確認しきれるか不安」「どの求人が自分の条件に合うかわからない」という場合は、専門知識のあるサポートを活用する選択肢もあります。
この記事で繰り返しお伝えしてきたとおり、「楽すぎ」の正体は条件です。固定ルートかどうかだけではなく、拘束時間、荷待ち、夜勤、設備、免許などを一つずつ確認していくことが、転職で後悔しないための最善策です。
自力で求人を比較するのが難しいと感じる場合は、ドライバー職に知見のあるキャリアアドバイザーに相談してみるのも一つの方法です。
『GOジョブ』は、GO株式会社グループのGOジョブ株式会社が運営する転職支援サービスです。ドライバー知識のあるキャリアアドバイザーが、求人紹介、選考アドバイス、面接設定を行います。
たとえばこの記事で整理したチェック項目である拘束時間の実績、荷待ちの有無、手積み比率、使用車両の総重量などについて、アドバイザーに事前に共有しておけば、条件に合った求人を絞り込んだうえで紹介を受けることができます。
条件確認を一人で行うのが不安な方にとっては、判断材料を一緒に整理してくれる存在がいると心強いはずです。
『GOジョブ』への相談に限らず、転職相談をスムーズに進めるために、事前に以下の点を整理しておくと効果的です。
<応募前にやること3つ>
やること | 具体的な内容 |
1. 自分の「楽」を言語化する | セルフ診断で、体力・時間・精神面の優先順位をつける |
2. 免許証を確認する | 取得年月日と免許区分を照合し、運転できる車両範囲を把握する |
3. 求人票をチェックリストで確認する | この記事のチェックリストを使い、記載がない項目を「面接で聞くリスト」にまとめる |
この章のまとめ
ルート配送の転職は、条件確認がすべてです。チェックリストで自力確認するのが基本ですが、不安がある場合は『GOジョブ』のようなドライバー職に詳しい転職支援を活用する選択肢もあります。まずは自分の「楽」を言語化するところから始めてみてください。
この記事では、「ルート配送は楽すぎ」という情報を、一次情報と制度の基準で検証してきました。最後に全体を振り返ります。
記事の要点
行動のステップ
「楽すぎ」を鵜呑みにせず、条件を一つずつ確認していくことが、後悔しない転職の第一歩です。この記事で判断材料は揃えました。あとはご自身のペースで、行動に移してみてください。

参考情報 ※1 出典:職業情報提供サイト(job tag)「ルート配送ドライバー」 URL:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/482 該当箇所:「どんな仕事?」「就業するには?」「労働条件の特徴」「統計データ」 ※2 出典:警察庁「安全運転管理者の業務の拡充等」 URL:https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/insyu/index-2.html 該当箇所:酒気帯び確認(目視/アルコール検知器)・記録保存等 ※3 出典:厚生労働省「改善基準告示」総合ページ URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/gyosyu/roudoujouken05/index.html 該当箇所:冒頭説明、リーフレット/告示全文/通達/Q&Aリンク ※4 出典:国交省提出資料(第17回中央協議会)「2024年4月以降の労働時間の実態等」 URL:https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001854525.pdf 該当箇所:平均拘束時間に関する調査結果(1運行あたり) ※5 出典:厚生労働省 法令(労働基準法) URL:https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=73022000&dataType=0&pageNo=1 該当箇所:第32条(法定労働時間)、第34条(休憩) ※6 出典:(PDF)トラック運転者の労働時間等の改善基準のポイント(パンフ) URL:https://www.mhlw.go.jp/content/2023_Pamphlet_T.pdf 該当箇所:拘束時間/休息期間の定義、計算方法、例外取扱い ※7 出典:厚生労働省「時間外労働の上限規制(ドライバー等)」 URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/gyosyu/topics/01.html 該当箇所:「自動車運転の業務」欄(年960時間 等) ※8 出典:国土交通省資料「物流の2024年問題について」 URL:https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001620626.pdf 該当箇所:時間外上限/改善基準・輸送力不足見込み等 ※9 出典:中小企業庁(経産省)資料「物流革新に向けた政策パッケージ」関連 URL:https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/shingikai/torihikimondai/019/dl/008.pdf 該当箇所:冒頭の背景・輸送力不足見込みなど ※10 出典:(PDF)トラック運転者の改善基準告示が改正されています! URL:https://www.mhlw.go.jp/content/001492702.pdf 該当箇所:2ページ目の早見表(拘束/休息/運転時間/連続運転/休憩等) ※11 出典:e-Stat「賃金構造基本統計調査(令和6年)」 URL:https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?tclass1=000001224440&toukei=00450091&tstat=000001011429 該当箇所:令和6年賃金構造基本統計調査(職種等の統計表) ※12 出典:警察庁(PDF)準中型免許の案内 URL:https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/menkyo/junchuu/semimedium.pdf 該当箇所:普通免許/準中型免許で運転できる範囲(総重量・最大積載量)