最終更新日:2026年04月28日


「バス運転手ってどれくらい稼げるんだろう?」転職を考えはじめたとき、まず気になるのが年収の実態ではないでしょうか。バス運転手のイメージとして「責任が重い割に給与が低い」という印象を持っている方も少なくないかもしれません。
しかし実際のところ、データを見るとそのイメージとは少し異なる実態があります。この記事では、国が公表している最新の統計データをもとに、バス運転手の年収・月収・ボーナスの実態を種類別・規模別・年齢別に整理します。また、大型二種免許を持っていない未経験の方でも転職できる方法についても紹介しますので、転職を検討している方はぜひ最後まで読んでみてください。

「バス運転手は給料が安い」という声を耳にすることがありますが、実際のデータはどうでしょうか。厚生労働省の「令和6年 賃金構造基本統計調査」によると、営業用バス運転者の平均年収は約461万円となっています(※1)。一般的な会社員の年収水準とほぼ同程度であり、「低収入の仕事」という印象は必ずしも実態を反映していないといえます。
同統計をもとに、年収の内訳を整理すると次の通りです(※1)。
バス運転手の年収・月収・賞与の内訳(令和6年)
項目 | 金額 |
月額給与(残業代等手当含む) | 33万500円 |
年間賞与 | 約64万5,300円 |
年収(月給×12+賞与) | 約461万円 |
月額33万500円の給与に加え、年間で約64万5,300円のボーナスが支給されている計算になります。バス運転手はドライバー職の中でも年間賞与の支給額が比較的多い傾向があり、それが年収水準を支える一因となっています。
年収約461万円から税金・社会保険料を差し引いた手取り年収は、条件によって異なりますが、30歳・独身・東京都在住・協会けんぽ加入のケースでは概ね371万円前後が目安となります。ただし、扶養家族の有無や加入する保険の種類、勤務地の自治体税率などによって実際の手取り額は変わりますので、あくまで参考値として捉えてください。
同統計によると、バス運転手の平均年齢は55歳です(※1)。これは業界全体として高齢化が進んでいることを示しており、裏を返せば若い世代や経験を積んでいく過程で活躍できる余地が大きいことを意味します。転職直後は平均より低い年収からスタートすることが多いですが、経験を積むにつれて年収が上がっていく可能性があります。
厚生労働省の令和6年統計では、バス運転手の平均年収は約461万円(月給約33万500円・年間賞与約64万5,300円)と、一般的な水準と大きく変わらないことが分かります。「給料が安い」というイメージが先行しがちですが、データで見ると転職を検討する価値のある仕事といえます。『GOジョブ』ではバス運転手を含むドライバー職の求人を保有しており、希望条件に合う求人を専門アドバイザーに相談することができます。次は、どのような条件によって年収に差が出るかを確認していきましょう。

バス運転手の年収は平均約461万円ですが、実際には同じ「バス運転手」でも年収に大きな差が生まれます。その背景には、主に次の4つの要因があります。
それぞれについて順に見ていきましょう。
厚生労働省「令和6年 賃金構造基本統計調査」によると、事業所規模によって平均年収に明確な差が出ています(※1)。
会社規模別バス運転手の平均年収比較(令和6年)
事業所規模 | 平均年収 | 特徴 |
10〜99人規模 | 約395万円 | 地域密着型の中小バス会社が多い。手当の内容は会社による |
100〜999人規模 | 約458万円 | 中規模以上。福利厚生が整ってきている |
1,000人以上規模 | 約526万円 | 大手バス事業者。安定した給与体系と充実した手当が期待できる |
1,000人以上の大規模事業者と10〜99人規模の事業者を比べると、平均年収に約131万円の差があります。大手バス会社では基本給のほかに各種手当や昇給制度が整っている場合が多く、長く勤めるほど待遇の差が開きやすい傾向があります。
一口に「バス運転手」といっても、運転するバスの種類によって仕事内容も収入の仕組みも異なります。主な種類の特徴は次の通りです。
宿泊手当や距離手当など、各種手当の有無が年収の差につながりやすいのがバス運転手の特徴です。
同じバス運転手でも、勤務する地域によって年収に差が生まれます。都市部(特に大手事業者が集中する関東・近畿圏)では年収が高くなる傾向があります。一方、地方では年収が低めになる傾向がありますが、物価水準も異なるため、生活実態を考慮した判断が必要です。
転職を検討する際は、希望エリアの求人の給与水準を確認したうえで、生活コストとのバランスを見るとよいでしょう。
バス運転手の年収は年齢とともに一定程度上昇する傾向があります。特に年間賞与の増加が顕著で、年齢を重ねるにつれて賞与額に大きな差が生まれる傾向があります。経験を積んでベテランドライバーになるにつれて、指導役や管理業務を担うケースも生まれ、役職手当が加わる場合もあります。
バス運転手の年収に影響する4つの要因は、会社規模・バスの種類・勤務地域・経験年数です。大手事業者では平均526万円(令和6年統計)と、全体平均より大幅に高い水準となっています。どの条件を優先するかによって、転職後の年収イメージが変わります。自分の希望条件を整理した上で求人を比較するのが重要なステップです。次は、2024年以降の働き方の変化を確認しましょう。

「バス運転手は長時間労働が当たり前」というイメージを持っている方もいるかもしれません。また、「2024年問題で収入が下がるのでは」と心配している方もいるでしょう。実際のところ、2024年以降はバス運転手の働き方に大きな変化が生まれており、その多くは運転手にとってプラスの方向に向かっています。
2024年4月1日、厚生労働省が定めるバス運転者の労働規制「改善基準告示」が改正され、労働時間の上限がより厳格に定められました(※2)。主な改正内容は次の通りです。
この規制により、以前は長時間に及ぶこともあった勤務形態が見直され、勤務終了時刻が早まったり、休日確保が進んだりと、働きやすい環境へ変化しつつあります。
「2024年問題」とは、この改善基準告示改正によって残業時間が減少した結果、残業代が減って収入が下がるのではないかと懸念されていた問題です。
しかし実際には、令和6年の賃金構造基本統計調査では平均年収が約461万円と、コロナ禍前の水準を上回る水準が維持されています(※1)。人手不足を背景にバス会社が採用力を高めるために待遇改善に動いており、基本給や手当を引き上げる動きが収入を支えたと考えられます。残業時間の減少を基本給アップで補う形で、収入水準が維持・改善された事業者が出てきている傾向があります。
バス運転者の有効求人倍率は2.06倍(2022年9月時点・厚生労働省「職業安定業務統計」)で、全職業平均の1.20倍を大きく上回っています(※1)。つまり1人のバス運転手に対して2社以上が求人を出している計算であり、採用が難しい「売り手市場」の状態が続いています。
このような状況の中で、バス会社は採用力の確保と既存社員の定着を目的に、次のような取り組みを進める傾向があります。
働き方の環境が整いつつある今は、バス運転手への転職を検討するタイミングとして見逃せない時期といえます。
2024年4月の改善基準告示改正により、バス運転手の時間外労働は年間960時間以内に規制され、休息時間の確保も強化されました。年収水準は維持・改善傾向にあり、待遇改善に動くバス会社も増えています。求人の多いタイミングだからこそ、条件のいい会社に絞って応募できる可能性があります。自分の希望に合う会社を効率よく探すには、専門家のサポートが役立ちます。次は、未経験からバス運転手に転職する具体的な方法を見ていきましょう。

「バス運転手に興味はあるけれど、大型二種免許を持っていないから無理かもしれない」と思っている方は少なくないかもしれません。しかし結論からいえば、大型二種免許がなくても、会社の取得支援制度を活用することでバス運転手への転職は十分に可能です。
営業用バスを運転するには、「大型自動車第二種運転免許(大型二種免許)」が必要です。取得には次の要件があります。
教習所で取得する場合の費用は約40〜60万円が目安です。決して安い金額ではありませんが、多くのバス会社では会社がこの費用を負担する制度を設けており、自己負担なしで免許を取得できる場合があります。
バス業界の深刻な人手不足を背景に、普通免許のみを持つ未経験者を対象とした「大型二種免許取得支援制度」を導入するバス会社が増えています。制度の内容は会社によって異なりますが、費用の一部補助から全額負担まで、さまざまな形で支援が行われています。一定期間の勤続を条件に返済義務が免除される設計になっているケースが一般的です。
『GOジョブ』では、こうした入社後に会社負担で大型二種免許を取得できる求人を保有しています。普通免許(AT限定不可)を持っていれば応募できる求人も紹介できるため、「免許がないから諦めていた」という方にとっても転職の選択肢が広がります。
取得支援制度を活用した場合、転職からバス運転手として独り立ちするまでの流れは、おおむね次のステップで進みます。
大型二種免許を持っていなくても、会社の取得支援制度を活用すれば費用の自己負担なしでバス運転手への転職が可能です。普通免許(AT限定不可・取得後3年以上)があれば応募できる求人も多くあります。免許取得にかかる時間や手順、自分の希望に合う会社の選び方など、一人で調べると時間がかかりやすい部分も、ドライバー職に特化した専門アドバイザーに相談することで、効率よく整理できます。『GOジョブ』では、大型二種免許取得支援制度がある求人の紹介から選考アドバイス・面接設定まで、一連のサポートを受けることができます。「免許がないから無理かも」と思っていた方も、まず一度相談してみてください。

この記事では、バス運転手の年収の実態を最新データとともに解説しました。要点を整理すると次の通りです。
「転職してみたい気持ちはあるけれど、自分に合う会社の探し方や選考の進め方が分からない」という方には、ドライバー職に知見をもつキャリアアドバイザーへの相談が一番の近道です。
『GOジョブ』は、タクシー・配送・トラック・バスなど幅広いドライバー職を専門とする転職支援サービスです。大型二種免許取得支援制度がある求人や、給与保障制度(入社後3か月〜1年・月給30万円〜)が用意された求人も保有しています。希望する給与・勤務地・シフト形態などの条件を相談しながら、自分に合う会社を一緒に探していけます。求人探しから選考アドバイス・面接設定まで、一人で悩まずにサポートを受けることができます。バス運転手への転職を考えているなら、まず『GOジョブ』に相談してみてください。

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