未経験からトラック運転手へ転職!必要免許・手順・支援制度まとめ

最終更新日:2026年02月13日

トラック 女性

近年、トラック運送業界では人手不足が深刻化しており、貨物自動車運転手の有効求人倍率は全職業平均を大きく上回る状況が続いています(※1)。こうした背景から未経験者にも転職機会が広がっていますが、必要な免許・資格や労働条件を正しく理解して準備することが重要です。本記事では、未経験からトラック運転手になるために必要な大型・中型免許の取得条件、取得手順と費用感、そして求人動向・待遇、研修・支援制度までを体系的に解説します。

必要な免許・資格

トラック運転手には車両規模に応じた運転免許が必須です。道路交通法上、大型自動車免許は「車両総重量11トン以上または最大積載量6.5トン以上、または乗車定員30人以上」の車両を運転する際に必要と定められています。中型自動車免許(準中型免許含む)は「車両総重量7.5トン以上11トン未満または最大積載量4.5~6.5トン、または乗車定員11~29人」の車両に該当します。(※2)

普通免許しか持っていない場合でも、年齢要件を満たせば免許取得が可能です。中型免許なら18歳以上、大型免許なら原則21歳以上(特例教習により19歳以上でも取得可能)となっています。さらに、貨物運搬業務ではフォークリフト運転技能講習修了証がよく求められます。1トン以上のフォークリフト運転には法令で講習修了が義務付けられており、未経験者採用時に取得支援する企業も増えています。(※3)

必要免許・資格を整理した表は以下の通りです。

必要な免許・資格

【参考URL】 ※1 出典:国土交通省「トラック運送業の現状等について」 https://www.mlit.go.jp/common/001242557.pdf ※2 出典:自動車検査登録情報協会「自動車の種類」 https://www.airia.or.jp/info/system/02.html ※3 出典:コマツ教習所「フォークリフト運転技能講習」 https://www.komatsu-kyoshujo.co.jp/KkjReservation/Subjects/CourseListSkillForklift.aspx

免許取得の手順と費用

免許取得は指定自動車教習所で行うのが一般的です。未経験者はまず普通免許(AT限定でも可)を取得し、順次中型から大型へと段階的に教習を受ける方法があります。教習所入校から卒業までの主な流れは以下の通りです。

まず申込みと学科試験です。入校手続き後、学科教習で交通ルールを学び、仮免許学科試験に合格します。普通免許を既に持っている場合は免除されます。次に技能教習として、指定コースで実車教習を受講します。所持免許に応じた短縮教習時間が適用されます。最後に検定受験です。卒業検定に合格すると、運転免許試験場で本免許試験(技能)を受験できます。

費用の目安は教習所によって異なりますが、大型免許取得には40~60万円程度が必要です。中型免許と一緒に取得する場合や合宿免許を利用すると、合計費用を抑えられることがあります。また、公的支援として教育訓練給付金制度(特定一般教育訓練)を活用できます。中型一種・大型一種などの免許取得講座が指定講座に加わり、修了後の受講料40%(年間上限20万円)が給付対象になりました。(※4)

免許取得にかかる期間と費用例

所持免許別の大型免許取得に要する一般的な期間と費用例は以下の通りです。なお、教習所によって異なりますので、詳細は各教習所にお問い合わせください。

免許取得にかかる期間と費用例

実際の費用は教習所・地域・キャンペーン等により変動します。

【参考URL】 ※4 出典:全日本トラック協会「教育訓練給付の拡充について」 https://jta.or.jp/member/driver/kyouikukunren.html

求人動向と待遇

トラック運転手の求人は未経験者にも門戸が広がっています。需要の高さを示す指標として、貨物自動車運転手(パート含む)の有効求人倍率は2.81倍で、全職業平均の約1.35倍を大きく上回ることが報告されています(※1)。

待遇面では、自動車運転者の賃金は他産業に比べ低めですが、近年は改善の傾向も見られます。賃金構造基本統計調査によれば、大型トラック運転者の平均年収は447万円、中小型運転者は399万円で、いずれも全産業平均を1~2割下回っていました。拘束時間も長く、大型で全産業平均の1.22倍、中小型で1.16倍と推計されています。(※5)

具体的には以下の通りです。

求人倍率については、高倍率を背景に、ドライバー募集では「未経験OK」求人が増加しています。物流業界ポータルやハローワークでも多くの未経験求人が見つかります。

平均年収については、大型トラックで約447万円、中型で約399万円と報告されています(※5)。これらは産業平均より低い水準ですが、夜勤手当や免許手当で補助する職場もあります。

労働時間については、長時間労働が課題となっており、拘束時間(労働時間+待機時間)は一般職より長い水準です(※5)。荷待ち削減など労働時間短縮の取り組みも進められています。

【参考URL】 ※5 出典:厚生労働省「運送事業者の皆様へ」 https://www.mhlw.go.jp/content/11601000/0000088197.pdf

研修制度・支援策

未経験者の採用育成支援には国や運送協会の制度が充実しています。具体的には、企業が未経験者を雇用して教育訓練を行う場合の補助金制度や職業訓練制度などがあります。

有期実習型訓練は、厚労省による企業内実習訓練で、例えば「入社後4ヶ月で中型免許・フォークリフト免許を取得する」研修事例があります(※5)。これらは国の助成対象となり、訓練経費の一部が支給されます。

教育訓練給付金については、上述の通り、免許取得講習を受講すると、修了後に受講料の40%が給付されます(※4)。自己負担を大きく軽減できるため、ハローワークで講座を検索し申請しましょう。

公的職業訓練(ハロートレ)については、地方自治体が運営する職業訓練校で「トラック運転士養成コース」を開設するケースがあります。受講料無料(または格安)で、食費補助なども受けられる場合があります。

各種手当・福利厚生については、地方自治体やトラック協会による若手向け奨励金、福利厚生拡充支援(無料健康診断や資格取得支援)などの情報もチェックしましょう。

転職活動のポイント

未経験転職では、情報収集と準備が重要です。資格取得意欲や安全運転への姿勢をアピールし、以下の点に留意します。

求人探しについては、ハローワークや求人サイトでは「普通免許可」「研修制度あり」などの条件で絞り込みます。各都道府県の運輸局やトラック協会サイトでも求人情報が公開されています。

自己PRについては、運転経験がなくても、体力・責任感・地理感覚(カーナビ使用)など仕事に役立つ特長を伝えましょう。また大型免許取得の意欲があることを明示すると印象が良くなります。

面接・筆記については、交通ルールや物流知識は基礎レベルでも問われることがあります。警視庁や国交省の交通安全資料で予習すると安心です。

企業研究については、企業ごとに運行車両、輸送する貨物、労働環境が異なります。できれば現役ドライバーの声や口コミも参考にし、待遇・勤務時間・休暇体制を比較検討しましょう。

まとめ

未経験からトラック運転手になるには、まず必要な免許・資格(大型・中型免許、フォークリフト免許など)を明確にし、教習所で計画的に取得することが大切です。また、求人倍率の高さを活かしつつ、賃金・労働時間などの業界実態も理解しておくことが重要です。

厚労省・国交省の研修支援制度や教育訓練給付金を積極的に活用し、職業訓練を受けることで負担を減らせます。最後に、自己PRや面接準備を怠らず、研修体制の充実した企業を選ぶことで未経験転職の成功率を高めましょう。

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