最終更新日:2026年04月24日


『ゴミ収集の正社員はきつい』という声を聞いて、転職を迷っていませんか。体力的な負担や収入面、ケガのリスクなど、不安の理由は人によってさまざまです。ネット上には『きついからやめておけ』という意見もあれば『実は稼げる』という意見もあり、どちらが本当なのか判断しにくいのが現状です。
この記事では、『きつい』と言われる理由を厚生労働省や環境省の公的データで分解し、対策や制度、そして自分に合うドライバー職の見つけ方まで事実ベースで解説します。読み終えたとき、あなたは漠然とした不安を具体的な判断材料に変換できているはずです。

ゴミ収集正社員が『きつい』と言われる背景には、体力面・労働環境・労災リスク・早朝勤務・社会的イメージという5つの具体的な要素があります。それぞれを事実ベースで見ていきましょう。
ゴミ収集の仕事は、集積所を1日に数十か所から100か所以上回り、ゴミ袋を持ち上げてパッカー車(ごみ収集車)の荷箱に投入する作業の繰り返しです。1袋あたりの重量は数キロから、粗大ごみの日には20キロを超えるものもあり、屈む・持ち上げる・投げ込むという動作を終日繰り返します。
ただし、この負担は車両や積み込み機構の進化によって軽減されつつあり、最近では自動洗車機の導入や積み込み作業の効率化を進める企業も増えています。体力に自信がない方でも、勤務先の車両仕様や1日のルート数を事前に確認することで、自分に合う現場を選べる可能性があります。
屋外作業のため、夏の猛暑や冬の寒さ、雨天時の作業は避けられません。特に夏場は生ごみの臭いが強まり、屋外で身体を動かし続けるため熱中症リスクも上がります。
この点については国も対応を進めており、厚生労働省は職場における熱中症予防対策として事業者が実施すべき事項を通達で示しています(※1)。2025年6月には労働安全衛生規則の改正が施行され、事業者には熱中症対策の強化が義務付けられました(※2)。
さらに環境省は2024年9月に『ごみ処理作業時等における熱中症対策事例集』を公表しており、収集運搬業務では朝礼時の暑さ指数(WBGT値)測定・水分塩分補給体制・涼しい休憩所の設置など、具体的な対策が業界内で共有されています(※3)。
つまり、暑さ・寒さそのものはなくなりませんが、事業者側が守るべき対策が法令レベルで整備されており、対策が進んでいる企業を選べば負担は軽減できます。
厚生労働省が2025年5月に公表した『令和6年の労働災害発生状況』によると、2024年(令和6年)の労働災害による休業4日以上の死傷者数は135,718人で、4年連続の増加となりました(※4)。業種別では製造業・商業・保健衛生業・陸上貨物運送事業が多く、収集運搬業務を含む分野でも相応のリスクがあることは事実です。
一方で、業界全体では第14次労働災害防止計画(令和5年度〜令和9年度)のもと、事業者による安全管理対策が強化されています(※4)。労災リスクはゼロにはなりませんが、安全管理体制が整った企業を選ぶこ
とでリスクを下げることは十分可能です。
ゴミ収集は住民の生活時間帯に合わせて動くため、始業が朝6時〜8時台と早い現場が多いのが実態です。その分、終業も15時〜17時頃と比較的早く、プライベートな時間を確保しやすいというメリットもあります。
ただし朝が苦手な方や夜型生活の方には、この勤務リズムへの慣れが必要です。
ゴミ収集の仕事は社会インフラを支える不可欠な仕事ですが、職業に対するイメージが人によって分かれるのも事実です。家族や知人の目が気になって踏み出しづらいという声もあります。
この点は主観の問題でもあるため、『自分がどう受け止めるか』『身近な人にどう説明するか』を事前に整理しておくと気持ちの整理がつきやすくなります。
それぞれの要素と、業界・企業側で進んでいる対策を整理すると、次のとおりです。
きつさ要素 | 具体的な内容 | 業界・企業側の対策 |
体力面 | ゴミ袋の積み下ろし、屈む動作の繰り返し | 車両機構の改善、自動洗車機導入、ルート効率化 |
労働環境 | 夏の暑さ・冬の寒さ・臭い | 労働安全衛生規則に基づく熱中症対策の義務化、WBGT管理、休憩所整備 |
労災リスク | 作業中のケガや事故 | 第14次労働災害防止計画に基づく安全管理強化 |
早朝勤務 | 朝6時〜8時台の始業 | 終業も早く、午後の時間を活用できる |
社会的イメージ | 周囲の目 | 社会インフラとしての重要性の認知向上 |
『きつい』と言われる理由は、体力・環境・労災・早朝・イメージの5つの要素に分解できます。それぞれに業界側の対策が進んでおり、すべてが等しく自分にとってきついわけではありません。まずは5つのうち、自分が特に気になる要素はどれかを整理してみましょう。次章では、仕事の具体的な流れをイメージできるように解説します。

ゴミ収集の仕事は、朝礼・車両点検・ルート巡回・処分場への搬入・車両洗浄という流れで進みます。多くは2〜3人1組で担当エリアを回る形態です。厚生労働省の職業情報提供サイト『job tag』でも、ごみ収集作業員の仕事内容が詳しく解説されています(※5)。
業務の中心は、家庭や事業所から出る一般廃棄物の収集運搬です。具体的には次の作業で構成されます。
分別されていないゴミに危険物が混入していると火災の原因になるため、積み込み時のチェックは重要な業務のひとつです。
始業・終業時間は自治体や企業によって異なりますが、一般的な1日のタイムスケジュールの例は次のとおりです。
時間帯 | 業務内容 |
6:30〜7:00 | 出勤・着替え |
7:00〜7:30 | 朝礼・その日の注意事項とルート確認 |
7:30〜8:00 | 車両点検(走行・積み込み機構の動作確認) |
8:00〜12:00 | 担当エリアのゴミ収集(午前ルート) |
12:00〜13:00 | 昼休憩 |
13:00〜15:00 | 担当エリアのゴミ収集(午後ルート) |
15:00〜16:00 | 清掃工場への搬入・車両洗浄 |
16:00〜17:00 | 日報作成・翌日準備・退勤 |
朝5時台に始業する現場もあれば、日中勤務中心の現場もあり、勤務先ごとに差があります。
ゴミ収集の正社員には、大きく分けて3つの働き方があります。
どの働き方を選ぶかで、採用ルート・給与水準・業務内容が変わってきます。
ゴミ収集の1日は、朝礼から始まりルート巡回と搬入で完結する比較的シンプルな流れです。仕事のイメージが具体化できたら、次は気になる収入面をデータで確認していきましょう。なお、ゴミ収集を含むドライバー職全体では、普通免許のみから応募できて上位免許は会社負担で取得できる求人もあります。選択肢を狭めすぎないことが、自分に合う働き方を見つけるポイントです。

ゴミ収集正社員の年収は雇用形態で大きく異なります。公務員は年功で安定的に昇給し、民間は企業ごとに差が大きい傾向があります。
総務省『地方公務員給与実態調査』では、技能労務職(清掃・用務等)の平均給料月額が職務区分別に公表されています(※6)。公務員の場合、基本給に加えて地域手当・扶養手当・住居手当・通勤手当などの各種手当と、年2回の期末勤勉手当(ボーナス)が支給されるのが一般的です。
公務員として採用された場合のメリットは次のとおりです。
一方で、採用枠が限られており、自治体によっては新規採用を行っていないケースや、民間委託への移行を進めている自治体もある点には注意が必要です。
厚生労働省『令和6年賃金構造基本統計調査』では、職種別・産業別の賃金データが公表されています(※7)。民間のゴミ収集正社員の給与は企業ごとに幅があり、次の要素で待遇が変わります。
民間の場合は企業選びが年収を大きく左右します。求人票だけでは実態がわかりにくいため、同業他社との比較や現場の雰囲気を事前に確認することが重要です。
公務員と民間委託の主な違いを比較すると、次のようになります。
項目 | 公務員(技能労務職) | 民間委託業者 |
採用ルート | 自治体の採用試験 | 企業の求人応募 |
給与水準 | 年功で安定昇給 | 企業差が大きい |
福利厚生 | 地方公務員法に基づき充実 | 企業ごとに異なる |
求人数 | 限定的(採用実施しない自治体もある) | 比較的多い |
身分保障 | 地方公務員として強い | 雇用契約ベース |
『公務員は狭き門だけど、民間は企業差が不安』という方にとっては、ゴミ収集に限定せずドライバー職全体で求人を比較する選択肢もあります。たとえばタクシー・配送・トラック・バスなどのドライバー職には、入社後3ヶ月から1年ほどの期間、月給30万円以上を保障する給与保障制度を設けている企業の求人もあります。転職直後の収入不安を払拭できる仕組みがある求人を視野に入れると、選択肢の幅がぐっと広がります。
収入は雇用形態と企業選びで大きく変わります。公務員は安定・民間は企業差が大きい、という基本構造を押さえたうえで求人を比較しましょう。収入面で妥協したくない場合は、ドライバー職全体に視野を広げて給与保障制度のある求人なども検討する価値があります。次章では、応募のための免許要件を整理します。

パッカー車の運転には、車両サイズに応じた運転免許が必要です。2017年3月12日の道路交通法改正によって普通免許で運転できる範囲が変わっているため、自分の免許がいつ取得されたものかを確認することが第一歩となります(※8)。
パッカー車はサイズによって必要な免許区分が変わります。代表的な対応関係は次のとおりです。
パッカー車のサイズ | 主な用途 | 必要な免許 |
小型(2トン車) | 住宅街・狭い道路の家庭ごみ収集 | 準中型免許(2017年3月12日以降の普通免許取得者の場合) |
中型(4トン車) | 一般的なごみ収集・事業所ごみ | 中型免許 |
大型(7〜8トン車) | 大規模施設・産業廃棄物 | 大型免許 |
道路交通法の改正により、免許区分は次のように変わりました。
そのため、最近になって普通免許を取得した方がパッカー車を運転する場合は、準中型免許以上を取得する必要があります。
ゴミ収集業界では、未経験歓迎の求人も少なくありません。入社後に必要な研修を受けながら業務を覚えていく流れが一般的で、最初は助手席での作業員スタートも可能です。上位免許の取得費用を会社が補助してくれる企業もあります。
ドライバー職全般でも、未経験者を歓迎している求人は多く、普通免許(一種)のみで応募でき、入社後に会社負担で二種免許を取得できる制度を持つ企業の求人も存在します。免許面での不安が応募の障壁になっている方は、こうした制度のある求人を探してみるのも選択肢です。
ゴミ収集の仕事に必要な免許は、運転する車両サイズによって決まります。2017年の道路交通法改正以降に普通免許を取得した方は、準中型免許以上が必要になる点に注意しましょう。未経験からでも入れる求人は多く、免許取得支援のある企業を選べばキャリアのスタートラインを広げられます。次章では、自分がこの仕事に向いているかを判断するための視点を紹介します。
ゴミ収集正社員は、朝型生活・チーム作業・ルーティンワークに適性がある人に向いている傾向があります。一方で、生活リズムや性格との相性が合わない場合は、他のドライバー職を検討する選択肢もあります。
次のような特徴がある方は、ゴミ収集の仕事にフィットしやすい傾向があります。
逆に、次の志向が強い方はミスマッチを感じやすい可能性があります。
これらは『向いていない』というより『合わない可能性がある特性』であり、同じドライバー職の中でも別の職種を選べば適性にマッチする可能性があります。
ドライバー職にはゴミ収集以外にも多様な働き方があります。
自分の性格・ライフスタイルに合うドライバー職を見つければ、『転職してよかった』と実感できる可能性が広がります。
向き不向きは人それぞれで、ゴミ収集が合うかどうかは生活リズムやチーム作業への適性に左右されます。もしゴミ収集が合わないと感じた場合でも、タクシー・配送・トラック・バスなど他のドライバー職の中に自分に合う働き方がある可能性は十分にあります。一人で求人を探すのが大変な場合は、ドライバー特化の専門アドバイザーに希望条件を相談する方法もあります。次章では、その具体的な進め方を紹介します。

ゴミ収集を含むドライバー職には多様な選択肢があり、未経験OK・二種免許の会社負担・給与保障・柔軟シフトなど、不安を払拭する制度が整った求人も存在します。自分に合う働き方を見つけるには、ドライバー職専門のアドバイザーに相談するのが効率的です。
ドライバー職は一見似ているようで、働き方や求められる適性はそれぞれ異なります。
ゴミ収集の経験や興味があれば、その先にはさらに広いドライバーキャリアが広がっています。
ドライバー職全体では、転職直後の不安を軽減する仕組みが整った求人も多くあります。
これらの制度があると、転職直後の収入不安や免許取得コストの不安を大きく減らせます。
『GOジョブ』は、タクシーアプリ『GO』を提供するGO株式会社グループのGOジョブ株式会社が運営する、ドライバー職専門の転職支援サービスです。タクシー・配送・トラック・バスなど多様なドライバー求人を紹介でき、ドライバー職に知見のある専門アドバイザーが希望条件を相談しながら、自分に合った会社を紹介してくれます。
具体的には次のサポートが受けられます。
一人で求人情報を比較するよりも、ドライバー業界の実情を知るアドバイザーと一緒に進めたほうが、自分に合う求人に出会える確率が上がります。『一人で悩まなくていい』という安心感は、転職活動の大きな支えになります。
ゴミ収集にこだわらず、ドライバー職全体から自分に合う働き方を探すことで、選択肢は大きく広がります。未経験OK・給与保障・柔軟シフト・配車アプリ導入企業の求人など、不安を払拭する制度を持つ求人も存在します。『GOジョブ』に無料で相談すれば、ドライバー特化のアドバイザーが希望条件を一緒に整理して、最適な求人を提案してくれます。
『ゴミ収集の正社員はきつい』という評判は、漠然と聞くと不安を大きくしますが、中身を分解すれば対策可能な要素と、自分の適性で判断できる要素に分かれます。記事の要点を振り返りましょう。
記事冒頭で紹介した5つの要素と、その対策は次のように整理できます。
ゴミ収集が自分に合うなら、公務員・民間委託・産業廃棄物の選択肢を比較検討しましょう。合わないと感じた場合でも、タクシー・配送・トラック・バスなどドライバー職全体の中に、自分に合う働き方がある可能性があります。どのドライバー職にも共通して、未経験歓迎・会社負担での免許取得支援・給与保障制度など、転職直後の不安を払拭する求人が存在します。
『自分に合うドライバー職を見つけたい』『でも一人で求人を比較するのは大変』と感じたら、『GOジョブ』に無料相談してみましょう。ドライバー特化の専門アドバイザーが、給与・勤務地・勤務形態などの希望条件を一緒に整理して、最適な求人を紹介してくれます。タクシーアプリ『GO』を提供するGO株式会社グループが運営しているため、配車アプリ導入企業の求人を中心に、働きやすい環境の会社を提案してもらえるのも強みです。
『きつい』という評判に縛られて転職を諦める前に、まずは『GOジョブ』に希望を話してみることから始めてみませんか。一人で悩まずに、プロと一緒に自分に合う働き方を探す。それが、後悔しない転職への一番の近道です。

参考情報