軽貨物ドライバーの手取りはいくら?雇用・業務委託別の計算手順を一次情報で解説

最終更新日:2026年04月02日

軽貨物ドライバー 手取り

求人や案件の「月収○万円」を見ても、実際に手元に残る"手取り"がどれくらいか分からず不安になる方は多いはずです。この記事では、軽貨物ドライバーの手取りが決まる仕組みを、雇用(給与)と業務委託(個人事業主)に分けて、差し引かれるものを順番に整理します。税・社会保険・雇用保険・国保/国民年金などは、公的機関の一次情報を根拠に説明します。まずは「自分が雇用か委託か」を確認し、該当パートの表とチェックリストに沿って見積もってみてください。

最初に確認:軽貨物ドライバーの「手取り」は働き方で意味が変わる

手取りは、雇用なら「給与から控除を差し引いた後の金額」、業務委託なら「売上から必要経費と税・保険を差し引いた残り」として考えます。求人情報で見かける「月収」や「売上」は、手取りとイコールではありません。ここでは、まず用語を整理し、記事全体の読み方を確認しましょう。

手取り・売上・月収の違い(用語チェック)

軽貨物ドライバーの収入を語るとき、よく使われる3つの言葉があります。混同しやすいので、以下の表で違いを押さえてください。

用語

意味

注意点

売上(報酬)

業務委託で得る総収入。荷主や運送会社からの支払い額

ここから経費・税・保険を引く前の金額

月収(総支給額)

雇用で会社から支払われる給与の総額。基本給+手当

ここから各種控除を引く前の金額

手取り

最終的に手元に残る金額

雇用と委託で計算方法が異なる

求人票に「月収30万円」と書いてあっても、そこから所得税や社会保険料が引かれます。業務委託の場合は、「売上40万円」と聞いても、ガソリン代や車両費用などの必要経費(※1)、さらに税・保険を差し引いた後が手取りです。「売上=手取り」ではない点は、最初にしっかり認識しておきましょう。

雇用と業務委託で「差し引くもの」が違う

雇用と業務委託では、手取りにたどり着くまでの計算プロセスが根本的に異なります。

項目

雇用(給与)

業務委託(個人事業主)

出発点

総支給額(月収)

売上(報酬)

差し引くもの

所得税(源泉徴収)、住民税、雇用保険料、社会保険料(健康保険・厚生年金など)

必要経費(※1)、所得税、住民税、国民健康保険料、国民年金保険料

差し引く主体

会社が天引き(給与控除)

自分で計算・納付

手取りの計算式

総支給額 − 各種控除 = 手取り

売上 − 必要経費 − 税・保険 = 手取り

雇用の場合は会社が控除を行うため、給与明細を見れば手取りが分かります。一方、業務委託は自分で経費を管理し、税金や保険料も自分で納付するため、「いくら残るか」を自分で計算しなければなりません。

この記事でできること(見積もりのゴール)

この記事を読み終えると、以下のことができるようになります。

  • 自分の働き方(雇用 or 委託)で、何が差し引かれるかを把握できる
  • 差し引き項目ごとに、調べ方や確認先を知っている
  • 契約前・転職前に、手取りのおおまかな見積もりができる

数値そのものを断定するのではなく、「どこを見れば正しい数値が分かるか」を整理することが、この記事のゴールです。

このセクションのまとめ

手取りは「月収」「売上」とは違い、各種控除や経費を差し引いた後の金額です。雇用と業務委託では差し引かれるものが異なるため、まず自分の働き方を確認し、該当する計算フローを押さえることが第一歩です。

全体像:手取りを見積もる3ステップ(雇用・業務委託共通)

手取りの見積もりは、①働き方(雇用/委託)を確定→②控除/必要経費を整理→③税・保険を「年度」「自治体」条件つきで見積もる、の順で進めると精度が上がります。以下のステップに沿って、一つずつ確認していきましょう。

ステップ1:雇用か委託かを確定する

軽貨物ドライバーの求人には、大きく分けて「雇用(正社員・アルバイト・パートなど)」と「業務委託(個人事業主)」の2つがあります。契約形態によって、手取りの計算方法がまるで違います。

確認ポイント

雇用の場合

業務委託の場合

契約書の名称

雇用契約書・労働契約書

業務委託契約書・請負契約書

給与/報酬の名目

給与・賃金

報酬・委託料

社会保険

会社が加入手続き

自分で国保・年金に加入

確定申告

原則不要(年末調整)

原則必要

求人票やエージェントに確認する際は、「雇用契約ですか、業務委託契約ですか?」と明確に聞くことが大切です。ここが曖昧なまま話を進めると、手取りの見積もりが根本からずれてしまいます。

ステップ2:控除(給与)/必要経費(委託)を整理する

働き方が確定したら、次は「何が差し引かれるか」を整理します。

雇用の場合は、給与明細に記載される控除項目(所得税、住民税、雇用保険料、社会保険料など)を確認します。すでに働いている方は直近の給与明細を見れば分かりますし、これから応募する場合は、求人票の「総支給額」と「控除の目安」を確認しましょう。

業務委託の場合は、売上から差し引く「必要経費」を自分で把握します。必要経費とは、事業を行ううえで直接必要な支出のことです(※1)。ガソリン代、車両維持費、保険料、駐車場代など、事業に関連する費用が対象になります。

ステップ3:税・社会保険を「年度」「自治体」条件で見積もる

最後に、税金と社会保険料を見積もります。ここで重要なのは、「年度」や「自治体」によって金額が変わる項目があるということです。

項目

変動要因

確認方法

所得税(源泉徴収)

年収・扶養人数で変動

国税庁の源泉徴収税額表で確認(※2)

雇用保険料

年度ごとに料率が変わる

厚生労働省が毎年度公表(※3)(※4)

国民健康保険料

自治体の条例・世帯構成で変動

居住自治体の窓口・サイトで確認(※5)

国民年金保険料

年度ごとに金額が変わる

日本年金機構の公式情報で確認(※6)

住民税

前年所得・自治体で変動

自治体からの通知書で確認

たとえば、国民健康保険料は自治体の条例で算定方法が異なり、世帯単位で計算されるため、同じ所得でも住んでいる場所によって保険料が違います(※5)。「○万円」と一律に断定できない項目だからこそ、自分の条件で確認する手順を押さえておくことが大切です。

このセクションのまとめ

手取り見積もりは、①働き方の確定→②控除/経費の整理→③税・保険の条件確認、の3ステップで進めます。年度や自治体で変わる項目は断定せず、最新の公式情報を確認する習慣をつけましょう。次のセクションから、雇用・業務委託それぞれの詳細に入ります。

雇用(給与)の手取り:給与明細で確認する控除と調べ方

給与の手取りは「総支給額 − 控除」で決まります。控除される項目は複数ありますが、それぞれの調べ方を知っておけば、見積もりの精度は上がります。ここでは、給与から差し引かれる主な項目を一覧にし、一次情報の確認先を整理します。

給与から差し引かれる項目一覧

まず、給与の手取りに関わる控除項目を表で整理します。

控除項目

概要

誰が計算するか

一次情報の確認先

所得税(源泉徴収)

給与額・扶養人数等に応じて天引き

会社

国税庁の源泉徴収税額表(※2)

住民税

前年の所得に基づき課税

自治体(会社が天引き)

自治体からの税額通知書

雇用保険料

年度ごとの料率で計算

会社

厚生労働省の料率表(※3)(※4)

健康保険料

標準報酬月額に基づく

会社(折半)

加入する健保組合・協会けんぽ

厚生年金保険料

標準報酬月額に基づく

会社(折半)

日本年金機構

これらはすべて「社会保険料控除」の対象となり得ます(※7)。つまり、支払った保険料は所得税や住民税の計算で差し引くことができる仕組みです。

所得税(源泉)の見方:税額表で確認する

雇用されている場合、所得税は毎月の給与から「源泉徴収」として天引きされます。天引きされる金額は、国税庁が公表する「源泉徴収税額表」で確認できます(※2)。

税額表は、給与の金額帯と扶養親族の人数に応じて、天引きされる税額が一覧になっています。自分の総支給額と扶養人数が分かれば、おおよその源泉徴収税額を調べることができます。

ただし、年末調整で最終的な税額が精算されるため、毎月の天引き額は「仮の金額」です。正確な年間の所得税額は、年末調整後に確定します。この記事では具体的な税額の数値は断定しませんが、税額表を参照すれば自分の条件で確認できるということを押さえておいてください。

雇用保険:2026年度の料率を前提にする(年度明記)

雇用保険料は、年度ごとに料率が公表されます(※3)。2026年度(令和8年度)の雇用保険料率は、厚生労働省のリーフレットで確認できます(※4)。

雇用保険料率は「一般の事業」「農林水産・清酒製造の事業」「建設の事業」で異なります(※4)。軽貨物ドライバーが雇用される運送会社は、通常「一般の事業」に該当しますが、契約先の業種によって異なる場合もあるため、不明な場合は会社に確認してください。

注意点として、雇用保険料率は年度ごとに変わる可能性があります。過去の料率をそのまま使って計算すると、見積もりがずれることがあります。手取りを見積もる際は、必ず該当年度の料率を確認しましょう。

社会保険料控除:対象範囲の考え方

給与から天引きされる健康保険料や厚生年金保険料、雇用保険料などは、「社会保険料控除」の対象です(※7)。社会保険料控除とは、支払った社会保険料の全額を、所得税や住民税の計算上、所得から差し引ける制度です。

国税庁によると、社会保険料控除の対象となる保険料の範囲には、健康保険料、国民健康保険料(税)、厚生年金保険料、国民年金保険料、雇用保険料などが含まれます(※7)。これらを正しく控除することで、結果として所得税・住民税の負担が軽くなり、手取りに影響します。

雇用の場合は会社が控除を計算してくれますが、自分でも「何が控除対象か」を把握しておくと、年末調整の際に漏れを防げます。

求人比較で見るべき"手取りに効く"表示項目

求人を比較するときは、総支給額だけでなく、以下の点もチェックしましょう。

  • 基本給と手当の内訳(残業代が含まれているか、固定残業代かどうか)
  • 社会保険の加入状況(健康保険・厚生年金・雇用保険に加入できるか)
  • 交通費支給の有無と上限
  • 賞与(ボーナス)の有無と回数

これらの条件は、同じ「月収○万円」でも手取りに差が出る要因です。求人票の表記だけでなく、面接や問い合わせで具体的に確認することをおすすめします。

このセクションのまとめ

雇用の手取りは「総支給額 − 控除」で計算します。所得税は源泉徴収税額表(※2)、雇用保険料は年度ごとの料率(※3)(※4)で確認できます。社会保険料控除の対象範囲(※7)も押さえておくと、税金の見積もりに役立ちます。求人を比較する際は、総支給額だけでなく、社会保険の加入状況や手当の内訳も確認しましょう。

業務委託(個人事業主)の手取り:売上から何を引くか(必要経費・税・保険)

業務委託(個人事業主)の手取りは、売上から必要経費を引いた「所得」が出発点です。雇用と違い、経費の管理も税・保険の納付も自分で行う必要があるため、「思ったより残らない」を防ぐには、差し引き項目を正しく理解しておくことが大切です。

売上→必要経費→所得の整理

業務委託の手取りを考えるとき、まず以下の流れを押さえましょう。

ステップ

内容

具体例

①売上(報酬)

荷主や運送会社から受け取る総額

月の報酬額

②必要経費

仕事に直接必要な支出(※1)

ガソリン代、車両リース料、保険料、駐車場代、通信費など

③所得(①−②)

売上から必要経費を差し引いた金額

報酬額 − 必要経費

④税・保険

所得税、住民税、国民健康保険料、国民年金保険料

所得に応じて計算

⑤手取り(③−④)

最終的に手元に残る金額

所得 − 税・保険

この表のとおり、売上がそのまま手取りにはなりません。特に軽貨物ドライバーの場合、ガソリン代や車両関連費用は大きな支出になりやすいため、必要経費の把握が手取り見積もりの精度を大きく左右します。

必要経費とは:仕事に直接必要な支出の考え方

必要経費とは、事業を行ううえで直接必要な費用のことです。国税庁によると、必要経費に算入できる金額は、総収入金額に対応する売上原価やその総収入金額を得るために直接要した費用の額、およびその年に生じた販売費・一般管理費その他業務上の費用の額とされています(※1)。

軽貨物ドライバーの場合、主な必要経費としては以下のようなものが考えられます。

  • ガソリン代・軽油代
  • 車両のリース料やローン返済の利息部分
  • 自動車保険料(任意保険)
  • 車検・整備・修理費
  • 駐車場代
  • 高速道路料金(ETC含む)
  • 携帯電話・通信費(仕事で使用する分)
  • 事務用品・備品

ただし、何でも経費にできるわけではありません。仕事と関係のない支出は必要経費には含められません。

家事関連費・按分など注意が必要なケース

携帯電話や車両を仕事とプライベートの両方で使っている場合、「家事関連費」の按分が必要になることがあります。按分とは、支出のうち仕事に使った割合だけを経費として計上することです。

たとえば、携帯電話の月額料金が1万円で、仕事での使用割合が70%だとすると、経費に計上できるのは7,000円です。按分の割合は、合理的な根拠(使用時間、走行距離など)に基づいて算出する必要があります。

按分の根拠が曖昧だと、確定申告の際に指摘を受ける可能性があります。日頃から使用状況を記録し、按分の根拠を説明できるようにしておくことが大切です。

経費の算入時期と記録(証憑)

必要経費は、その年において債務が確定しているものが原則として算入されます(※1)。つまり、支出が発生した年度に計上するのが基本です。

経費を管理するうえで重要なのは、領収書やレシートなどの証憑(しょうひょう)をしっかり保管することです。

管理のポイント

内容

領収書・レシートの保管

紙またはデータで一定期間保管する

帳簿への記録

日付・金額・内容・支払先を記録する

按分の根拠記録

使用割合の算出根拠を残しておく

確定申告への反映

年間の必要経費を集計し、確定申告書に記載する

経費の記録を怠ると、確定申告の際に必要経費として認められない可能性があります。日頃から記録する習慣をつけましょう。

税・保険を"自分で払う"前提に切り替える

業務委託の場合、所得税・住民税・国民健康保険料・国民年金保険料は、すべて自分で計算し、自分で納付します。雇用のように会社が天引きしてくれるわけではありません。

項目

支払い方法

支払いの時期

所得税

確定申告後に納付(予定納税がある場合も)

翌年3月(予定納税は7月・11月)

住民税

自治体からの通知に基づき納付

翌年6月以降(年4回分割が一般的)

国民健康保険料

自治体からの通知に基づき納付

自治体によって異なる

国民年金保険料

日本年金機構の通知に基づき納付

毎月(翌月末が納付期限)(※6)

特に注意したいのは、所得税と住民税の「タイムラグ」です。所得税は確定申告後に納付、住民税は翌年度に課税されるため、売上が入った直後に全額を使ってしまうと、後で税金の支払いに困る可能性があります。売上の一部を税・保険用に確保しておく習慣が重要です。

このセクションのまとめ

業務委託の手取りは「売上 − 必要経費 − 税・保険」で計算します。必要経費は、仕事に直接必要な支出だけが対象です(※1)。家事関連費は按分が必要で、領収書や記録をしっかり残すことが大切です。税・保険は自分で納付する前提で、支払いの時期と金額を事前に見積もっておきましょう。

国民健康保険・国民年金:手取りが人によって変わる理由と見積もりの注意点

業務委託(個人事業主)の軽貨物ドライバーが加入する国民健康保険と国民年金は、手取りに大きく影響する支出です。しかし、国保は自治体の条例や世帯構成で金額が変わるため、一律に「○万円」とは言えません。ここでは、それぞれの仕組みと、見積もる際の注意点を整理します。

国民健康保険:条例・世帯単位で決まる(全国一律にしない)

国民健康保険の保険料(または保険税)は、自治体(市区町村)の条例に基づいて算定されます(※5)。厚生労働省の情報でも、国保の保険料・保険税は自治体ごとに算定方式や料率が異なることが示されています。

国保の保険料が人によって異なる主な理由は、以下のとおりです。

変動要因

内容

自治体の条例

算定方式(所得割・均等割・平等割・資産割の組み合わせ)が自治体で異なる

世帯単位の算定

世帯全体の所得や加入者数で計算される

前年の所得

前年の所得に応じて所得割が変動する

軽減・減免制度

所得が一定以下の場合に適用される軽減措置がある

このため、「軽貨物ドライバーの国保は月○万円」と断定することはできません。自分の保険料を知るには、居住する自治体の窓口やウェブサイトで確認するのが最も確実です。自治体によっては、保険料のシミュレーションツールを公開しているところもあります。

国民年金:公式情報で金額と納付期限を確認する

国民年金保険料は、日本年金機構が公表する金額を確認できます(※6)。国民年金保険料は年度ごとに決まりますので、見積もりの際は該当年度の金額を確認してください。

納付期限は、原則として翌月末です(※6)。まとめ払い(前納)をすると割引が受けられる制度もありますので、資金に余裕がある場合は検討してみてもよいでしょう。

国民年金保険料は、所得に関係なく一律の金額です。国保とは異なり、住んでいる場所や世帯構成による変動はありません。そのため、手取りの見積もりにおいては「固定費」として計画に組み込みやすい項目です。

社会保険料控除:所得税・住民税計算へのつながり

国民健康保険料や国民年金保険料を支払った場合、その全額が「社会保険料控除」の対象になります(※7)。

社会保険料控除は、確定申告の際に所得から差し引くことができるため、結果として所得税と住民税の負担が軽くなります。つまり、保険料を支払うこと自体は負担ですが、その分だけ税金が減る仕組みがあることも覚えておきましょう。

控除の対象となる社会保険料の範囲は、国税庁のタックスアンサーで確認できます(※7)。自分自身の保険料だけでなく、生計を一にする配偶者やその他の親族の保険料を支払った場合も、控除の対象になり得ます。

見積もりの手順:自治体サイト・通知で確認するポイント

国保・年金を含めた手取りの見積もり手順を整理すると、以下のようになります。

確認チェックリスト

  • □ 自分が国保・国民年金の加入対象かを確認する(雇用で社会保険に加入している場合は対象外)
  • □ 国民年金保険料の年度ごとの金額を、日本年金機構の公式情報で確認する(※6)
  • □ 国民健康保険料は、居住する自治体の窓口・ウェブサイトで確認する(※5)
  • □ 前年の所得をもとに、国保の概算額を自治体のシミュレーションで試算する
  • □ 支払った保険料は社会保険料控除の対象になることを確認する(※7)
  • □ 毎月の支払いスケジュールを把握し、資金計画に組み込む

このセクションのまとめ

国民健康保険料は自治体の条例と世帯構成で決まるため、全国一律の金額は示せません(※5)。国民年金保険料は年度ごとの公式情報で確認できます(※6)。いずれも社会保険料控除の対象(※7)になりますので、確定申告の際に忘れずに申告しましょう。見積もりは自治体のサイトや通知書をもとに行い、月々の支払いスケジュールに組み込んでおくことが大切です。

契約前の最終チェック:制度対応・条件整理・不安が残るときの相談先

手取りの見積もりは、契約形態・費用負担・制度対応まで確認して完成します。特に軽貨物の分野では、安全対策強化に関する制度対応も確認しておく必要があります。条件整理が難しい場合は、ドライバー職に知見のある支援サービスで求人・条件を比較するとスムーズです。

軽貨物の制度対応:安全対策強化で確認すべきこと

軽貨物(貨物軽自動車運送事業)については、安全対策の強化に関する制度対応が進められています(※8)。国土交通省の情報によると、令和7年4月より安全対策が強化されており、届出様式やFAQが公開されています(※8)。

制度対応の具体的な内容は年度・時期によって更新される可能性がありますが、以下の点を確認しておくとよいでしょう。

確認項目

確認先

届出に必要な書類・手続き

国土交通省の案内ページ(※8)

安全対策に関する新しい要件

国土交通省の案内ページ(※8)

自分(または契約先)が対応済みか

契約先の運送会社・荷主に確認

業務委託で個人事業主として働く場合は、制度対応が自分の責任になることもあります。契約前に、制度対応の状況と費用負担の有無を確認しておきましょう。

契約前チェックリスト(雇用/委託共通)

契約前に確認しておきたい項目をチェックリストにまとめました。面談や面接の際にも活用できます。

雇用の場合

  • □ 契約形態は雇用契約か(正社員・契約社員・パートなど)
  • □ 総支給額(基本給+手当)の内訳
  • □ 固定残業代が含まれているか、含まれている場合は何時間分か
  • □ 社会保険(健康保険・厚生年金・雇用保険)の加入状況
  • □ 交通費の支給有無と上限
  • □ 賞与の有無と支給条件
  • □ 試用期間の条件(給与・保険の違い)

業務委託の場合

  • □ 契約形態は業務委託か(請負・準委任の区別)
  • □ 報酬の計算方法(配達件数/時間/日額など)
  • □ 車両の調達方法(自己所有/リース/会社提供)と費用負担
  • □ ガソリン代・高速代の負担は誰か
  • □ 保険(自動車保険・貨物保険)の加入要件と費用負担
  • □ 稼働日数・時間の最低条件や制約
  • □ 契約期間と解約条件
  • □ 制度対応(安全対策強化)に関する要件と費用負担(※8)

迷ったときの質問集(面談/面接で聞く)

条件を確認する際に、具体的にどう質問すればよいか迷う方もいるでしょう。以下の質問例を参考にしてみてください。

  • 「手取りのおおよその目安を教えていただけますか?」
  • 「総支給額から差し引かれるものを具体的に教えてください」
  • 「車両やガソリン代の費用負担はどのようになっていますか?」
  • 「社会保険の加入条件を教えてください」(雇用の場合)
  • 「確定申告のサポートや指導はありますか?」(業務委託の場合)
  • 「安全対策強化に関する届出は、どちらが対応しますか?」(業務委託の場合)

これらの質問を事前に準備しておくと、面談や面接の場で条件を漏れなく確認しやすくなります。

『GOジョブ』でできること

ここまで、手取りの計算フローや確認すべき項目を整理してきました。しかし、自分一人で求人条件を比較し、手取りを見積もるのは簡単ではありません。

『GOジョブ』は、GO株式会社グループのGOジョブ株式会社が運営するドライバー向けの転職支援サービスです。ドライバー職に知見のあるキャリアアドバイザーが、求人紹介・選考アドバイス・面接設定までサポートしてくれます。

手取りの見積もりに必要な情報(契約形態、報酬体系、費用負担の条件など)も、キャリアアドバイザーに相談しながら確認できます。「条件の比較が難しい」「自分の条件でどれくらい手取りが残るか不安」という方は、まずは相談してみるのも一つの方法です。

このセクションのまとめ

契約前には、契約形態・費用負担・制度対応(※8)を含めた最終チェックを行いましょう。チェックリストと質問集を活用すれば、面談や面接で確認漏れを防げます。条件整理や求人比較に不安がある場合は、『GOジョブ』のキャリアアドバイザーに相談することで、自分に合った条件を効率的に確認できます。

まとめ:手取りの見積もりを味方につけて、納得のいく判断を

この記事では、軽貨物ドライバーの手取りを、雇用(給与)と業務委託(個人事業主)に分けて、差し引かれるものと計算の手順を整理しました。

記事の要点を振り返ります

  • 「月収」「売上」と「手取り」は違います。手取りは、各種控除や経費・税・保険を差し引いた後の金額です
  • 雇用の場合、手取りは「総支給額 − 控除」で計算します。控除項目は給与明細や源泉徴収税額表(※2)、雇用保険料率(※3)(※4)で確認できます
  • 業務委託の場合、手取りは「売上 − 必要経費 − 税・保険」で計算します。必要経費の考え方は国税庁の情報(※1)を参照してください
  • 国民健康保険料は自治体・世帯で異なるため、一律に断定できません(※5)。国民年金保険料は公式情報(※6)で確認できます
  • 社会保険料控除の対象範囲(※7)を把握しておくと、税金の計算に役立ちます
  • 制度対応(安全対策強化)も契約前に確認しましょう(※8)

次のステップ

  1. 自分の働き方(雇用 or 業務委託)を確認する
  2. この記事の該当セクションの表・チェックリストで、差し引き項目を整理する
  3. 年度・自治体の条件を、公式情報で確認する
  4. 契約前チェックリストを使って、面談・面接で条件をすり合わせる

条件整理や求人比較をプロに相談したい場合は、『GOジョブ』のキャリアアドバイザーがドライバー職の知見をもとにサポートしてくれます。GO株式会社グループが運営するサービスとして、求人紹介から面接設定まで一貫した支援を受けられます。

手取りの見積もりは、働き方を選ぶうえで欠かせない判断材料です。この記事の情報を参考に、納得のいく条件で一歩を踏み出してください。

GOジョブ

参考情報 ※1 出典:No.2210 必要経費の知識(国税庁) URL:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2210.htm 該当箇所:「概要」「必要経費の算入時期」「注意事項」 ※2 出典:令和8年分 源泉徴収税額表 URL:https://www.nta.go.jp/publication/pamph/gensen/zeigakuhyo2026/01.htm 該当箇所:令和7年度税制改正により、基礎控除が48万円から58万円に引き上げられました(令和8年1月から適用) ※3 出典:雇用保険料率について URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000108634.html 該当箇所:各年度の雇用保険料率(令和8年度への導線) ※4 出典:令和8(2026)年度 雇用保険料率のご案内(PDF) URL:https://www.mhlw.go.jp/content/001672589.pdf 該当箇所:表「令和8年度の雇用保険料率」(一般の事業など) ※5 出典:国民健康保険の保険料・保険税について(厚生労働省) URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_21517.html 該当箇所:国民健康保険料・保険税のしくみ(条例・世帯単位) ※6 出典:国民年金保険料(日本年金機構) URL:https://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/hokenryo/hokenryo.html 該当箇所:「1.国民年金保険料の金額」「2.納付期限」 ※7 出典:No.1130 社会保険料控除(国税庁) URL:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1130.htm 該当箇所:「社会保険料の範囲」一覧 ※8 出典:貨物軽自動車運送事業の安全対策強化(国土交通省) URL:https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk2_000172.html 該当箇所:「令和7年4月より強化」箇所/様式・FAQ