タクシーでベビーカーは使える?法律と安全対策を徹底解説

最終更新日:2025年12月22日

タクシー ベビーカー

赤ちゃんや小さなお子さんとの外出にタクシーを利用したいとき、「ベビーカーごと乗れるのかな?」「チャイルドシートは必要なの?」と不安に感じる保護者の方も多いのではないでしょうか。

特に初めての子育てでは、公共交通機関の利用にも戸惑いがちです。雨の日や荷物が多い日、急な用事で移動が必要なとき、タクシーは心強い味方ですが、ベビーカーの扱いやチャイルドシートの法律について正しく理解しておくことが大切です。

この記事では、タクシーでベビーカーを利用する際の法律、安全対策、便利なサービスまで、国や自治体などの一次情報をもとに分かりやすく解説します。全国対応で子育て世帯に役立つ実践的な内容をお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください。

タクシーにベビーカーを持ち込む際の法律と安全対策

タクシーにベビーカーを持ち込む際、まず気になるのが法律上のルールです。特にチャイルドシートの義務については、多くの保護者が疑問を持つポイントでしょう。ここでは、道路交通法の規定やタクシー利用時の特例、そして安全に乗車するための具体的な方法について詳しく解説します。

チャイルドシートの義務とタクシーの扱い

道路交通法では、6歳未満の幼児を自動車に乗せる際、チャイルドシートの使用が義務付けられています(※1)。これは子どもの安全を守るための重要な規定です。

しかし、タクシーなどの一般旅客自動車運送事業に該当する車両については、この義務が適用除外となっています(※1)。つまり、法律上はタクシーに乗る際にチャイルドシートがなくても違反にはなりません。

とはいえ、法的義務がないからといって安全対策が不要というわけではありません。チャイルドシートを使用しない場合でも、できる限り安全な方法で乗車することが推奨されます。

自家用車とタクシーでは、以下のような法的義務の違いがあります。

チャイルドシートの義務とタクシーの扱い

タクシー利用時にチャイルドシートが不要な理由としては、以下のような背景があります。

まず、タクシーは不特定多数の利用者が短時間で乗降する公共交通機関としての性質を持っています。すべての利用者に対してチャイルドシートを用意することは現実的ではありません。

また、緊急時の移動手段として利用されることも多く、チャイルドシートの準備を待つ時間的余裕がない場合もあります。

ただし、最近では子育て世帯向けのサービスとして、チャイルドシート付きのタクシーを提供する事業者も増えています。事前予約が必要なケースが多いですが、より安全に移動したい場合は、こうしたサービスの利用も検討する価値があります。

抱っこひもを使用する方法や、簡易型のチャイルドシート(持ち運び可能なもの)を用意しておくことも一案です(※1)。特に普段からタクシーを利用する機会が多い家庭では、こうした準備をしておくと安心です。

【参考URL】 ※1 出典:警察庁「チャイルドシートに関するQ&A」 https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/childseat.html

安全に乗るための抱っこの工夫と注意点

チャイルドシートを使用しない場合、子どもを抱っこして乗車することになりますが、この際にも安全性を高める工夫が必要です。

警察庁の統計によると、チャイルドシートを使用していない場合の致死率は、使用している場合と比べて約4.7倍も高くなるというデータがあります(※1)。この数字からも、チャイルドシートの重要性がよくわかります。

タクシーでやむを得ずチャイルドシートなしで乗車する場合は、以下のポイントに注意しましょう。

まず、シートベルトの正しい着用方法です。大人がシートベルトを着用する際、赤ちゃんや子どもはシートベルトの内側に抱きかかえるようにします(※1)。シートベルトの外側に子どもを抱いてしまうと、急ブレーキや衝突時にシートベルトと子どもの間に挟まれる危険性があります。

抱っこする位置も重要です。できるだけしっかりと抱きかかえ、子どもの頭部を保護できる姿勢を保ちましょう。片手で抱くのではなく、両手でしっかりと支えることが基本です。

また、ベビーカーに子どもを乗せたまま車内に載せることは絶対に避けてください(※1)。ベビーカーは車内での安全基準を満たしておらず、急ブレーキや衝突時に子どもが大きな衝撃を受ける危険性があります。必ずベビーカーから降ろして、保護者が直接抱っこする形で乗車しましょう。

後部座席の中央に座ることも、安全性を高める一つの方法です。側面からの衝撃を受けにくく、万が一の際にもダメージが少ない位置とされています。

タクシー乗車中は、できるだけ急な加速や減速を避けられるよう、ドライバーに「小さな子どもがいるので、ゆっくり運転してください」と一声かけることも効果的です。多くのドライバーは、そうした要望に快く応じてくれます。

荷物が多い場合は、膝の上に荷物を置くのではなく、できるだけトランクや足元に置くようにしましょう。急ブレーキの際に荷物が飛び出して子どもに当たる危険性を減らせます。

夏場や冬場など、車内の温度調整にも気を配りたいものです。特に赤ちゃんは体温調節機能が未発達なので、エアコンの風が直接当たらないよう注意しましょう。

海外のチャイルドシート義務との比較(州・国別)

日本ではタクシー利用時にチャイルドシートの義務が免除されていますが、海外ではどうなっているのでしょうか。国や地域によって規定は大きく異なります。

アメリカでは、チャイルドシートの規定は州ごとに異なります(※2)。タクシーに関する扱いも州によって差があり、義務が課される州もあれば、日本と同様に例外として扱われる州もあります。

例えば、ニューヨーク州では、タクシーやリムジンなどの営業用車両については、チャイルドシートの着用義務が例外として認められています(※2)。一方で、カリフォルニア州など一部の州では、タクシーであってもチャイルドシートの使用が推奨されているケースがあります。

ヨーロッパの多くの国では、タクシーに対しても比較的厳しい規定が設けられている傾向にあります。イギリスでは、タクシーでもチャイルドシートの使用が原則とされていますが、利用できない場合は後部座席でシートベルトを着用すれば認められるケースもあります。

オーストラリアでは、タクシーでもチャイルドシートの使用が義務付けられており、違反すると罰則が科されます。ただし、短距離移動など一定の条件下では例外が認められることもあります。

こうした国際比較から見えてくるのは、「タクシーだからチャイルドシートが不要」という考え方は、必ずしも世界共通ではないということです。むしろ、公共交通機関であっても子どもの安全を最優先すべきという考え方が広がりつつあります。

日本でも、法的義務はなくても安全対策は必要という認識が重要です(※2)。特に長距離移動や高速道路を利用する場合は、可能な限りチャイルドシートを用意することが望ましいでしょう。

旅行などで海外のタクシーを利用する際は、その国や地域の規定を事前に確認しておくことをおすすめします。日本の感覚で利用すると、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあります。

【参考URL】 ※2 出典:JAF「海外交通ルール(シートベルト)」 https://jaf.or.jp/common/global-support/global-traffic-rules/seatbelt

まとめ(要点整理)

タクシー利用時は法的にチャイルドシートの義務が免除されていますが、事故防止の観点からは安全対策が不可欠です。ベビーカーからは必ず子どもを降ろし、シートベルトの内側でしっかりと抱っこすることを心がけましょう。

『GOジョブ』では、子育て世帯に寄り添えるドライバーの育成を後押ししています。安全運転はもちろん、小さなお子さん連れの利用者への配慮ができるドライバーが増えることで、より安心してタクシーを利用できる社会づくりに貢献しています。

ベビーカーをタクシーに積むときの実践ポイント

ベビーカーを持ってタクシーに乗る際、どのように積み込むのがスムーズなのでしょうか。ここでは、実際の乗車時に役立つ具体的なポイントをご紹介します。

ベビーカーは基本「畳んでトランク」が原則

タクシーにベビーカーを持ち込む場合、基本的には畳んでトランクに収納するのが一般的です(※3)。これは車内スペースの問題だけでなく、安全面からも推奨される方法です。

国土交通省が発行している子育てタクシー研修手引きでも、ベビーカーは畳んでトランクに収納することが基本とされています(※3)。車内に畳まずに持ち込むと、急ブレーキの際に倒れたり、他の乗客の迷惑になったりする可能性があります。

ただし、すべてのベビーカーがトランクに収まるわけではありません。特に以下のようなタイプのベビーカーは、通常のセダンタイプのタクシーでは収納が難しいことがあります。

大型のベビーカーや、海外製の幅広いタイプのベビーカーは、トランクのサイズによっては入らない場合があります。また、双子用の二人乗りベビーカーも、サイズが大きいため収納に苦労することが多いでしょう。

トラベルシステム対応のベビーカー(チャイルドシートがそのまま装着できるタイプ)も、フレーム部分が大きいため注意が必要です。

こうしたケースでは、車種を指定して配車することが有効な対策となります。ミニバン型やワゴン型のタクシーを指定すれば、より大きなベビーカーでも対応できる可能性が高まります(※3)。

最近では、スライドドア付きの車両も増えており、乗降時の利便性も向上しています。特に雨の日や人通りの多い場所では、スライドドアの方が安全に乗降できます。

ベビーカーの畳み方も、事前に練習しておくとスムーズです。片手で畳めるタイプのベビーカーであれば、もう片方の手で子どもを抱っこしながら対応できます。両手が必要なタイプの場合は、先に子どもを安全な場所に降ろしてから畳む必要があります。

トランクに入れる際は、タイヤ部分が汚れていないか確認しましょう。雨の日や泥道を通った後は、軽く拭いてから収納すると、ドライバーにも喜ばれます。

【参考URL】 ※3 出典:国土交通省「子育てタクシー研修手引き」 https://www.mlit.go.jp/common/001016405.pdf

ドライバーへの声かけと積み込みのコツ

タクシーを利用する際、ドライバーとのコミュニケーションも円滑な乗車のカギとなります。特にベビーカーがある場合は、事前の声かけが重要です。

タクシーに乗り込む前、または配車アプリで手配する際に「ベビーカーがあります」と伝えましょう(※3)。これにより、ドライバーもトランクのスペースを確保したり、必要に応じて手助けの準備ができたりします。

国土交通省のドライバー接客研修資料でも、利用者からの事前申告が円滑なサービス提供につながると示されています(※3)。ドライバー側も、ベビーカー利用者への対応方法を研修で学んでいるケースが増えています。

荷物が多いときは、ベビーカーの畳み方を事前に確認しておくと安心です。慣れない場所で慌てて畳もうとすると、時間がかかってしまったり、畳み方を間違えてしまったりすることがあります。

ドライバーに手助けをお願いすることも遠慮する必要はありません(※3)。多くのドライバーは、ベビーカーの積み込みを快く手伝ってくれます。特に以下のような場合は、積極的にサポートを求めましょう。

大型のベビーカーや重量のあるベビーカーを扱う場合、一人で持ち上げるのは大変です。ドライバーと協力すれば、安全かつスムーズに積み込めます。

子どもを抱っこしながら同時にベビーカーを畳む必要がある場合も、ドライバーのサポートがあると助かります。子どもの安全を最優先にしながら作業できます。

雨の日や風の強い日は、傘を差しながらベビーカーを扱うのは困難です。こうした悪天候時こそ、遠慮なくお願いしましょう。

積み込む順序も工夫次第でスムーズになります。まず子どもを車内に乗せて安全を確保してから、ベビーカーをトランクに収納するのが基本です。先にベビーカーを積み込もうとすると、その間子どもから目を離すことになり危険です。

複数の荷物がある場合は、優先順位を決めておきましょう。貴重品や壊れやすいものは手荷物として車内に持ち込み、かさばる荷物はトランクに入れるなど、整理しておくと乗降がスムーズです。

降車時のことも考えて積み込むことも大切です。到着後すぐに取り出せるよう、ベビーカーはトランクの手前側に置いてもらうよう依頼するとよいでしょう。

まとめ(要点整理)

ベビーカーの畳み方を事前に確認したり、大型ベビーカーの場合は車種を指定したりすることで、スムーズな乗車が可能になります。ドライバーへの声かけも重要なポイントです。

『GOジョブ』では、接客研修を受けたドライバーが多数登録しています。ベビーカー利用者への配慮や適切なサポートができるドライバーが増えることで、安心して任せられるタクシーサービスの実現を目指しています。

ユニバーサルデザインタクシーと子育てタクシーの活用

近年、子育て世帯にとってより使いやすいタクシーサービスが増えています。ここでは、ユニバーサルデザインタクシー(UDタクシー)や子育てタクシーなど、特別なサービスについて詳しく解説します。

UDタクシーの特徴と対応可能なベビーカーサイズ

ユニバーサルデザインタクシー(UDタクシー)は、高齢者や障害者、妊婦、子育て世帯など、すべての人が利用しやすいよう設計されたタクシーです(※4)。

国土交通省が定めるUDタクシーガイドラインによると、UDタクシーには以下のような特徴があります(※4)。

まず、車内空間が広く設計されています。通常のセダンタイプのタクシーと比べて、天井が高く、足元のスペースも広めに確保されています。これにより、ベビーカーの積み込みもスムーズに行えます。

スロープが装備されているのも大きな特徴です。車椅子利用者が乗降しやすいよう設計されたスロープは、ベビーカーの乗降にも便利です。段差を気にせず乗り込めるため、大型のベビーカーでも対応しやすくなっています。

低床設計により、地面からの高さが低く抑えられています。小さな子どもを抱っこしながらの乗降も、通常のタクシーより楽に行えます。

スライドドアが標準装備されているのも便利なポイントです。観音開きのドアと違って、狭い場所でも開閉しやすく、子どもを抱っこしたままでも乗り込みやすい設計です。

ただし、UDタクシーを利用する際にも注意点があります。ベビーカーに子どもを乗せたままの乗車は、安全上の理由から禁止されています(※4)。スロープがあるからといって、ベビーカーに子どもを乗せたまま車内に入れることはできません。

UDタクシーのメリットは、大型のベビーカーでも収納しやすい点にあります。通常のタクシーではトランクに入らないサイズのベビーカーでも、UDタクシーなら車内スペースを活用して収納できるケースが多いです。

双子用ベビーカーや、トラベルシステム対応の大型ベビーカーを使用している家庭には、特におすすめです。車内に余裕があるため、他の荷物も一緒に積み込めます。

UDタクシーの外観は、車体に専用のマークが表示されているため、見分けやすくなっています。JPN TAXIと呼ばれる車種が、UDタクシーの代表的なモデルです。

【参考URL】 ※4 出典:国土交通省「UDタクシーガイドライン」 https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001881325.pdf

子育てタクシーの利用方法と提供地域

子育てタクシーは、妊婦や子育て世帯向けに特化したタクシーサービスです。一部の地域で予約制により運行されています(※3)。

国土交通省の子育てタクシー運行マニュアルによると、子育てタクシーには以下のような特徴があります(※3)。

チャイルドシートが完備されているのが最大の特徴です。年齢や体格に応じた複数種類のチャイルドシートが用意されており、安全に移動できます。わざわざ自分でチャイルドシートを持参する必要がありません。

研修を受けた専門ドライバーが対応してくれます。子育てに関する知識や、子ども連れの乗客への配慮方法を学んだドライバーが運転するため、安心して利用できます。

育児相談や送迎サービスなど、付加的なサービスを提供している事業者もあります。例えば、保育園への送迎を定期的に依頼できたり、通院時の付き添いをお願いできたりするケースもあります。

利用方法は、基本的に事前登録と予約が必要です(※3)。当日の飛び込み利用はできないケースが多いため、計画的な利用が求められます。

登録時には、子どもの年齢や体格、利用目的などを伝えます。これにより、適切なチャイルドシートの準備や、必要なサポート内容が明確になります。

予約時には、利用日時、乗車場所、目的地を伝えます。定期利用を希望する場合は、その旨も相談しましょう。多くの事業者は、定期利用の割引プランを用意しています。

提供地域は限られており、全国どこでも利用できるわけではありません。主要都市や、子育て支援に力を入れている自治体で導入されているケースが多いです。

料金体系は通常のタクシーより若干高めに設定されているケースもありますが、チャイルドシートの利用料や専門ドライバーのサービス料が含まれていると考えれば、妥当な価格設定と言えるでしょう。

自治体によっては、子育てタクシーの利用補助制度を設けているところもあります。お住まいの地域の子育て支援策を確認してみることをおすすめします。

アプリ・予約時に活用できる車種指定の工夫

タクシー配車アプリを利用すれば、より便利にベビーカー対応のタクシーを手配できます。特に『GO』アプリでは、車種指定の機能を活用することで、ニーズに合った車両を選べます(※5)。

『GO』アプリでは、スライドドア車両やJPN TAXIを指定して配車することが可能です(※5)。これらの車種は車内空間が広く、ベビーカーの積み込みもスムーズに行えます。

車種指定の方法は簡単です。配車画面で「車種を選ぶ」または「車両タイプ」を選択し、希望する車種にチェックを入れるだけです。スライドドア車両やJPN TAXIを選べば、ベビーカー利用に適した車両が配車されやすくなります。

ただし、アプリ上で「ベビーカー対応」という明示的な選択肢があるわけではありません。そのため、広めの車両を選ぶことで対応するという考え方になります。

チャイルドシート付き車両を希望する場合は、アプリ内の機能だけでは対応できないケースが多いため、直接タクシー会社に電話で問い合わせる必要があります(※5)。子育てタクシーのサービスを提供している事業者に直接連絡し、予約を入れましょう。

配車アプリを使う際の工夫として、以下のポイントを押さえておくと便利です。

ピックアップ場所は、ベビーカーの積み込みがしやすい場所を指定しましょう。幅の広い歩道や、車を停めやすい場所を選ぶと、ドライバーも積み込みをサポートしやすくなります。

到着時刻に余裕を持たせることも大切です。ベビーカーの積み込みや子どもの乗車には、通常より時間がかかります。特に初めて利用する場合は、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。

備考欄を活用して「ベビーカーあり」「子ども同乗」などと記載しておくと、ドライバーも事前に準備できます。ただし、すべてのアプリに備考欄があるわけではないので、電話で直接伝える方が確実です。

雨の日や混雑時は、車種指定をしても希望通りの車両が来ないこともあります。そうした場合に備えて、畳んだベビーカーをカバーで覆えるよう、レインカバーを用意しておくと安心です。

【参考URL】 ※5 出典:『GO』サポート「車種の選び方」 https://support.go.goinc.jp/hc/ja/articles/33551432717081

まとめ(要点整理)

UDタクシーや子育てタクシー、配車アプリの車種指定機能など、子育て世帯向けの選択肢は年々充実しています。それぞれのサービスの特徴を理解し、状況に応じて使い分けることで、より快適な移動が実現できます。

『GOジョブ』では、ベビーカー対応を含めた利用者への配慮を理解したドライバーの育成に力を入れています。すべての利用者が安心して移動できる社会の実現に向けて、質の高いドライバーを増やす取り組みを続けています。

タクシー利用時のトラブルと相談先

タクシーを利用する際、万が一トラブルが発生した場合の相談先を知っておくことも大切です。ここでは、困ったときの対処法について解説します。

苦情・相談窓口の確認方法

タクシー利用時に乗車拒否や不適切な対応を受けた場合、適切な相談窓口に連絡することができます(※6)。

国土交通省の関東運輸局では、タクシーに関する相談窓口を設けています(※6)。乗車拒否、不当な料金請求、ドライバーの態度など、さまざまなトラブルについて相談できます。

相談できる内容の例としては、以下のようなケースがあります。

ベビーカーを理由に乗車を拒否された場合、これは明らかな問題です。正当な理由なく乗車を断ることは、法律で禁止されています。

ドライバーがベビーカーの積み込みを手伝ってくれなかった、または態度が悪かった場合も、サービス品質の問題として相談できます。

料金メーターの操作が不適切だった、遠回りされたなど、料金に関するトラブルも相談対象です。

相談方法は、電話、メール、窓口への直接訪問など、複数の手段があります。関東運輸局のウェブサイトには、各相談窓口の連絡先が掲載されています。

また、『GO』アプリを利用してタクシーを手配した場合は、アプリ内のサポート機能から問い合わせることも可能です(※6)。乗車履歴や利用時刻などの情報が記録されているため、具体的な状況を説明しやすくなります。

トラブルが発生した際は、以下の情報を記録しておくと、相談がスムーズに進みます。

乗車日時と乗車場所、目的地を記録しましょう。『GO』アプリなどを使った場合は、アプリ内に履歴が残っているため確認できます。

タクシーの車両番号やドライバーの名前、所属会社名も重要です。車内に掲示されている営業許可証を写真に撮っておくと確実です。

具体的なトラブルの内容は、できるだけ詳しくメモしておきましょう。いつ、どこで、どのようなことが起きたかを時系列で整理すると、相談時に説明しやすくなります。

領収書がある場合は、必ず保管しておきましょう。料金に関するトラブルの場合、証拠として重要になります。

消費者ホットライン(188番)も、困ったときの相談先として利用できます。タクシーに限らず、さまざまな消費者トラブルについて相談できる窓口です。

各自治体の消費生活センターでも、タクシーに関する相談を受け付けています。お住まいの地域の窓口を事前に調べておくと、いざという時に役立ちます。

ただし、ドライバーとの些細なコミュニケーションのずれや、お互いの勘違いによるトラブルもあります。まずは冷静に状況を整理し、本当に相談が必要なケースかどうかを判断することも大切です。

【参考URL】 ※6 出典:国土交通省関東運輸局「相談窓口」 http://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/page_btm/soudan_uketuke_2.html

まとめ(要点整理)

万が一トラブルが発生した際の相談先を知っておけば、安心してタクシーを利用できます。運輸局や消費者ホットライン、配車アプリのサポートなど、複数の相談窓口があることを覚えておきましょう。

『GOジョブ』では、丁寧な接客が評価されるドライバーを多数育成しています。利用者の声を大切にし、常にサービス品質の向上に努めるドライバーが増えることで、誰もが安心して利用できるタクシー業界を目指しています。

まとめ

タクシーでのベビーカー利用は、法律や安全対策、便利なサービスを知っておくことで、ぐっと快適になります。

チャイルドシートはタクシー利用時には法的義務がありませんが、安全のためにはできる限りの対策を講じることが大切です。子どもはシートベルトの内側でしっかりと抱っこし、ベビーカーからは必ず降ろして乗車しましょう。

ベビーカーは基本的に畳んでトランクに収納しますが、大型のベビーカーの場合はUDタクシーや広めの車種を指定することで対応できます。ドライバーへの声かけや、配車アプリの活用も、スムーズな乗車につながります。

子育てタクシーやUDタクシーなど、子育て世帯向けのサービスも充実してきています。それぞれの特徴を理解し、状況に応じて使い分けることで、より安全で快適な移動が実現できます。

万が一トラブルが発生した際も、適切な相談窓口があることを知っておけば安心です。

『GOジョブ』は、こうした子育て世帯のニーズを理解し、丁寧な対応ができるドライバーの育成を支援しています。タクシー業界全体のサービス品質向上を通じて、すべての利用者が安心して移動できる社会づくりに貢献しています。

タクシードライバーとして働くことに興味がある方、子育て世帯に寄り添える仕事をしたい方は、ぜひ『GOジョブ』の転職支援サービスをご活用ください。質の高い接客スキルを身につけ、やりがいのあるキャリアを築くお手伝いをさせていただきます。