タクシー運転手になるには地理試験が必須?合格率・勉強方法・免除条件を徹底解説

最終更新日:2026年04月27日

タクシー 地理試験
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タクシー運転手として働くためには、普通自動車第二種運転免許(二種免許)の取得が必須ですが、東京都や大阪府などの特定地域では、さらに「地理試験」に合格する必要がありました(※1)。この地理試験は、タクシー運転手として乗客を安全かつ効率的に目的地まで送り届けるために、地域の道路や主要施設、最短ルートなどの知識を問うものです。

本記事では、タクシー運転手を目指す方に向けて、今まで特定地域で受験が必須だった地理試験の概要と廃止されてから必要となる試験を詳しく解説します。これからタクシー業界への転職を考えている方は、ぜひ最後までお読みください。

地理試験(旧制度)の概要と現状

タクシー運転手として営業運転を行うためには、道路運送法に基づく「運転者登録」を受ける必要があります。この運転者登録を受けるための要件の一つとして、特定の地域では「地理試験」への合格が義務付けられていましたが、2024年(令和6年)2月29日をもって事実上廃止(法令・安全・接遇試験のみに統合)されました(※2)。

地理試験(旧制度)は、正式には「地理に関する試験」と呼ばれ、タクシー運転者として必要な地域の地理的知識を測定するための試験です。試験では、営業区域内の主要な道路、交差点、公共施設、観光地、駅、ホテルなどの位置関係や、効率的な経路選択に関する知識が問われていました。

地理試験(旧制度)の概要

  • 特定指定地域:東京都の特別区(23区)および武蔵野市、三鷹市 ・神奈川県の横浜市、川崎市、横須賀市、三浦市 ・大阪府の大阪市、堺市を含む一部地域
  • 試験の内容: 
    • 主要道路・交差点: 幹線道路の名称と位置 ・主要交差点の名称・一方通行や進入禁止などの交通規制 ・高速道路のインターチェンジやジャンクション
    • 著名施設: 官公庁、ホテル、病院、大使館、美術館などの所在地
    • 最短経路: 出発地から目的地までの最短ルートを選択する問題
  • 合格基準: 40問中32問正解(80%以上)。
  • 難易度: 合格率約50%。「暗記量」が膨大で、現役ドライバーでも対策なしでは落ちると言われるほど難易度が高い試験でした。

現在は「地理」単独の試験はなくなり、「運輸の安全及び利用者の利便の確保に関する試験」に統合・簡素化されています。

地理試験はなぜ廃止されたのか?

地理試験が廃止された背景には、主に以下の3つの理由があります。

1. 深刻な人手不足

試験の難易度が高く、合格までに時間がかかることが新規入職者のハードルになっていたため。

2. テクノロジーの進化

カーナビゲーションや配車アプリが浸透 の精度が向上し、試験で問われるような詳細な地理暗記の必要性が相対的に下がったため。

3. 各タクシー会社の教育体制の充実

国が一律で試験を行うのではなく、各会社が実務に即した教育を行う形へシフトしたため。

地理試験廃止後の「新しい採用・研修フロー」

地理試験はなくなりましたが、プロとして道を覚える必要はあります。現在の一般的なデビューまでの流れは以下の通りです。

1. 二種免許の取得

これは現在も必須です。多くの会社で「免許取得費用全額負担」などの支援制度があります。

二種免許を取得するためには、以下の条件を満たす必要があります。

  • 年齢:満2119歳以上
  • 一種免許の保有期間:通算31年以上(免許停止期間を除く)
  • 視力:両眼で0.8以上、かつ一眼でそれぞれ0.5以上
  • 深視力:3回の平均誤差が2センチメートル以内
  • 聴力:10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえる
  • 色彩識別:赤色、青色、黄色の識別ができる

二種免許は、教習所に通って取得する方法と、一発試験で取得する方法があります。教習所の場合、普通一種免許を持っていれば約20~30万円、2週間~1か月程度で取得できます。

2. 運転者登録

「タクシー運転者証」を取得します。タクシー運転者証は、タクシー運転手として営業運転を行うために必要な証明書です。

タクシー運転者証を取得するためには、以下の手続きが必要です。

  • 運転者登録申請書の提出
  • 二種免許の提示
  • 試験合格証明書の提示(特定地域の場合)
  • 適性診断の受診
  • 写真の提出
  • 登録手数料の納付

申請から交付まで通常1~2週間程度かかります。

以前は特定指定地域及び指定地域で地理試験合格が必要でしたが、現在は法令、安全、接遇(マナー)が中心です(※3)。

  • 特定指定地域及び指定地域: 認定講習の受講・修了、試験の受講・合格
  • 上記以外の単位地域: 認定講習の受講・修了

講習修了・試験合格後に登録申請を実施し「運転者証」が発行されます。

エリア

特定

指定地域

東京、横浜、大阪

指定地域

札幌、仙台、さいたま、千葉、名古屋、京都、神戸、広島、北九州、福岡

3. 各タクシー会社による「社内研修」

メーター操作、車載機器の使い方、営業所ごとの接遇ルールなどを学びます。

4. 各タクシー会社による「独自の地理研修」

ここが重要です。試験の代わりに、各会社が自社のマニュアルに沿った地理教育を行っています。一般的に行われる研修は以下の通りです。

  • 同乗研修:先輩ドライバーの助手席に乗り、主要な施設や「売れるルート」を学びます。
  • ルート走行:教官立ち会いのもと、実際にタクシーを走らせて主要幹線道路や交差点を覚えます。
  • 社内検定:会社によっては、独自に地理の理解度チェックを行う場合もあります。

全体でかかる期間

タクシー運転手になるまでの期間は、個人の状況や地域、所属する会社によって異なりますが、おおよそ以下のような目安となります。

  • 二種免許の取得:2週間~1か
  • タクシー運転者証の取得:1~2週間
  • 会社研修:1週間~1か月

合計すると、最短で1~2か月、一般的には2か月〜半年程度で営業運転を開始できることになります。

地理試験が廃止されるまでは、試験の準備と受験に1~2か月程度必要だったため、期間は短くなりました。

費用面の考慮

タクシー運転手になるためには、以下のような費用がかかります。

  • 二種免許取得費用:20~30万円(会社負担の場合もあり)
  • タクシー運転者証取得費用:数千円
  • 適性診断受診料:数千円

合計で30万円前後の費用が必要となりますが、二種免許取得支援制度を導入している会社に入社利用すれば、自己負担を大幅に減らすことができます。

まとめ

地理試験が廃止されたことで、タクシー業界への門戸は大きく広がり、入社のハードルは下がりました。は大きく開かれました。以前のようにあった「何ヶ月も勉強して試験に落ち続ける」という心配はありません。

特定の地域では「地理試験」への合格が義務付けられていましたが、2024年(令和6年)2月29日をもって事実上廃止(法令・安全・接遇試験のみに統合)されました。しかし、質の高いサービス提供のためには、ナビゲーションシステムと実践的な土地勘の両方を兼ね備えることが求められています。

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