最終更新日:2026年09月14日


「ゴミ収集員はホワイトって本当?」「残業がなくて早く帰れるって聞いたけど、実際はどうなの?」。転職を検討する中で、こうした疑問を持つ方は少なくありません。
この記事では、厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)や賃金構造基本統計調査などの公的データをもとに、ゴミ収集員の労働条件・年収・雇用安定性を客観的に検証します。ホワイトと言える条件と覚悟すべき側面の両方を整理したうえで、自分に合うホワイトな求人を見極めるチェックポイントまでまとめました。順番に読むことで、転職すべきかどうかの判断材料が揃います。
結論から言えば、ゴミ収集員の仕事には「ホワイト」と言える要素が複数あります。とくに残業の少なさ、定時終業のしやすさ、雇用の安定性は、他の職種と比べても特徴的です。ただし、体力負荷や早朝勤務などの側面もあるため、この記事で順を追って確認していきましょう。
ゴミ収集員がホワイトと言われる最も大きな理由のひとつが、残業の少なさです。
厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)によると、ごみ収集作業員の勤務時間は比較的規則的で、決まったルートを決まった時間内に回収する業務形態が一般的とされています(※1)。多くの現場では朝8時前後に業務を開始し、15時から16時頃には作業が完了する傾向があります。
この背景には、ゴミ収集業務の特性があります。収集ルートはあらかじめ設定されており、曜日ごとに回収するエリアや種類が決まっています。そのため、1日の作業量が大きく変動しにくく、突発的な残業が発生しにくい構造になっています。
もちろん、年末年始や引越しシーズンなど、ゴミの排出量が増える時期には通常より作業時間が長くなることもあります。また、企業や地域によって勤務時間の設定は異なるため、「すべての職場で残業ゼロ」と断定することはできません。しかし、業界全体として見れば、残業が少ない傾向にあることは公的データからも読み取れるポイントです。
ゴミ収集員の雇用が安定しやすい背景には、法律に基づく制度的な裏づけがあります。
処理計画策定義務は第6条、処理責務は第4条・第6条の2にて定められています(※2)。つまり、家庭から出るゴミの収集・運搬は自治体が責任を持って行うべき業務であり、この業務がなくなることは制度上考えにくい構造です。
実際の収集業務は、自治体が直営で行う場合と、民間企業に委託する場合があります。いずれの形態であっても「ゴミの収集・運搬」という業務自体の需要がなくなることは想定しにくく、景気の変動に左右されにくい社会インフラとしての安定性が高い点は、ゴミ収集員という職種の大きな特徴と言えます。
また、同法第7条では一般廃棄物収集運搬業の許可制度が定められており、誰でも自由に参入できる業種ではありません(※2)。この許可制度が参入障壁となっているため、過度な競争にさらされにくく、既存の事業者や作業員の雇用が守られやすい傾向があります。
ゴミ収集員がホワイトと言われる主な理由を、公的データに基づいて整理すると以下のようになります。
ホワイト要素 | 内容 |
残業の少なさ | ルート収集型の業務形態により、勤務時間が安定しやすい |
定時終業のしやすさ | 15時〜16時頃に作業完了となる現場が多い傾向 |
雇用の安定性 | 廃棄物処理法により市町村の処理責務が定められており、業務需要がなくなりにくい |
景気に左右されにくい | 社会インフラとしてのゴミ収集は景気変動の影響を受けにくい |
参入障壁の存在 | 許可制度により過度な競争が抑制されている |
ただし、ホワイトかどうかを判断するには、年収水準、公務員と民間の待遇差、体力面の負荷など、別の角度からの検証も欠かせません。次のセクションから順に確認していきましょう。
ゴミ収集員の年収は「低い」というイメージを持たれることがありますが、実際の水準はどうなのでしょうか。ここでは公的統計データをもとに、客観的に検証していきます。
厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、ゴミ収集作業員の平均年収は約400万円前後で、全産業平均をやや下回る水準にあります(※3)。ただし、一般廃棄物と産業廃棄物、地域や勤務先の種別によって差が大きい点には注意が必要です。
令和6年賃金構造基本統計調査の結果によると、ごみ収集作業員が含まれる廃棄物処理業の平均年収は約400万円前後となっています(※3)。一方、全産業の平均年収は賃金センサスで約527万円、国税庁調査で478万円です(※4)。
この差をどう評価するかは、読者の優先軸によって変わります。年収の絶対額だけを見ると全産業平均を下回っていますが、ゴミ収集員は残業が少ない傾向にある職種です。残業代を含まない基本的な労働時間で得られる収入として考えると、一概に「低い」とは言い切れない側面もあります。
ただし、この見方はあくまで一つの視点です。読者ご自身の生活に必要な収入水準と照らし合わせて判断することが大切です。
ゴミ収集員の給与は、年齢や勤続年数とともに上昇する傾向があります。厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)でも、年齢別の年収推移データが公開されています(※1)。
以下は、公的データをもとにした年齢別年収の傾向です。
年齢層 | 年収の傾向(ゴミ収集員) | 全産業平均との比較 |
20代 | 300万円前後からスタートする傾向 | 全産業平均をやや下回る |
30代 | 350万円〜400万円程度に上昇する傾向 | 全産業平均との差がやや縮まる |
40代 | 400万円〜450万円程度に達する傾向 | 全産業平均をやや下回る水準が続く |
50代以降 | 公務員は年功序列で上昇、民間は横ばいの傾向 | 公務員か民間かで差が開きやすい |
(※1)(※3)をもとに傾向を整理。具体的な金額は地域・雇用形態・勤務先によって異なります。
注目すべきは、勤続年数が長くなるほど給与が上がる傾向がある点です。とくに公務員として勤務する場合は年功序列で安定した昇給が見込めます。一方、民間企業では昇給幅が企業によって大きく異なるため、入社前に昇給制度の有無を確認しておくことが重要です。
ゴミ収集員と一口に言っても、扱う廃棄物の種類によって業務内容や給与水準は異なります。大きく分けると「一般廃棄物」と「産業廃棄物」の2つがあり、それぞれに特徴があります。
厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)には、「ごみ収集作業員」(※1)と「産業廃棄物収集運搬作業員」(※5)の両方の職業情報が掲載されています。この2つを比較すると、以下のような違いが見えてきます。
比較項目 | 一般廃棄物収集 | 産業廃棄物収集運搬 |
主な収集先 | 家庭・飲食店など | 建設現場・工場・医療施設など |
収集物の特徴 | 生ゴミ、資源ゴミなど日常的な廃棄物 | 建設廃材、汚泥、化学物質を含む廃棄物など |
業務の安定性 | 自治体の委託が中心で安定しやすい | 取引先の状況により変動しやすい |
給与水準の傾向 | 公務員準拠の場合は安定的 | 専門性や危険度に応じて高めの場合がある |
必要な知識 | 基本的な分別ルール | 有害物質の取扱いなど専門知識が求められることがある |
(※1)(※5)をもとに整理。
産業廃棄物の収集運搬は、危険物や有害物質の取り扱いが含まれることがあるため、その分だけ給与が高めに設定される傾向があります(※5)。一方で、一般廃棄物の収集は業務内容がルーティン化しやすく、安定した働き方がしやすい傾向があります。
どちらが自分に合うかは、「安定性を重視するか」「収入の高さを重視するか」という読者の優先軸によって判断が分かれるところです。
年収面でゴミ収集員がホワイトと言えるかどうかは、何を基準にするかで評価が変わります。
全産業平均と比べた絶対額では、やや下回る水準にあるのが現状です。しかし、残業の少なさや勤務時間の安定性を考慮すれば、ワークライフバランスを含めた総合的な満足度で見ると評価が変わる可能性もあります。
重要なのは、公的データを参照しながら、自分の生活に必要な収入水準と照らし合わせて判断することです。とくに、一般廃棄物と産業廃棄物の違い、勤務先が公務員か民間かによって年収の幅は大きく異なります。次のセクションでは、公務員と民間のどちらがホワイトかをさらに詳しく比較していきます。
ゴミ収集員として働く場合、「公務員」として自治体に採用されるルートと、「民間企業」に就職するルートの大きく2つがあります。どちらがよりホワイトなのかは、読者が重視するポイントによって答えが異なります。
結論を先に述べると、公務員は給与・福利厚生・退職金で有利な傾向がありますが、採用枠は縮小傾向にあります。民間企業は採用ハードルが低く未経験でも入りやすい傾向がある一方、待遇は企業ごとの差が大きいのが現状です。
公務員としてゴミ収集業務に従事する場合、自治体の「技能労務職」などの区分で採用されるのが一般的です(※1)。公務員の場合、以下のような待遇面でのメリットがあります。
まず、給与は条例に基づいて支給されるため、安定した昇給が期待できます。賞与(ボーナス)や退職金制度も整備されており、長期的に働く場合の経済的な安定感は大きいと言えます。また、社会保険や各種手当(住居手当、扶養手当など)も充実しているケースが多い傾向です。
一方で、注意すべき点もあります。近年、多くの自治体ではゴミ収集業務の民間委託を進めており、公務員としての新規採用枠は縮小傾向にあります(※1)。とくに都市部では民間委託が主流となっている地域が多く、公務員として採用される機会は限られています。地方自治体では直営の割合が比較的高い地域もありますが、地域差が大きい点には注意が必要です。
採用試験についても、技能労務職の採用はそれほど高頻度で実施されるわけではなく、募集があった際の競争率も決して低くはありません。公務員ルートを目指す場合は、希望する自治体の採用情報をこまめにチェックすることが大切です。
民間企業のゴミ収集員は、自治体からの委託を受けて一般廃棄物の収集を行う企業や、産業廃棄物の収集運搬を行う企業などに就職する形が一般的です。
民間企業で働く場合のメリットとしては、まず採用ハードルの低さが挙げられます。学歴不問・未経験可の求人が多く、異業種からの転職でもチャレンジしやすい傾向があります(※1)。また、公務員と比べて募集の頻度が高く、就職活動のタイミングを選びやすい点も魅力です。
しかし、待遇面では企業ごとの差が非常に大きいのが現実です。月給制でボーナスが支給される企業もあれば、日給制でボーナスがない企業もあります。社会保険の適用状況、休日数、車両の整備状況なども企業によって異なるため、求人情報を丁寧に確認する必要があります。
廃棄物処理法に基づく許可制度により、一般廃棄物の収集運搬を行う民間企業は市町村長の許可を受ける必要があります(※2)。この許可を持つ企業は一定の基準を満たしているとはいえ、労働条件は企業の経営方針によって大きく変わります。
公務員と民間企業のゴミ収集員の待遇を比較すると、以下のような違いがあります。
比較項目 | 公務員 | 民間企業 |
給与体系 | 条例に基づく俸給表で安定 | 企業ごとに異なる(月給制・日給制など) |
賞与(ボーナス) | 年2回支給が一般的 | 企業による(なしの場合もある) |
退職金 | 制度あり | 企業による(なしの場合もある) |
昇給 | 年功序列で安定的に上昇 | 企業による幅が大きい |
社会保険・福利厚生 | 充実している傾向 | 企業規模や経営状況による |
採用ハードル | 採用試験が必要、枠は限定的 | 学歴不問・未経験可の求人が多い |
採用枠の傾向 | 縮小傾向(民間委託の拡大) | 募集頻度が高い |
雇用の安定性 | 定年まで安定的 | 委託契約の継続状況に影響される場合がある |
(※1)(※2)をもとに整理。待遇の具体的な内容は自治体・企業によって異なります。
この比較表からわかるとおり、「安定性と福利厚生を最重視する」なら公務員が有利ですが、採用機会が限られている現状があります。一方、「まずはゴミ収集員として働き始めたい」「柔軟にキャリアを作りたい」という方には民間企業の方が現実的な選択肢になりやすいでしょう。
公務員と民間のどちらがホワイトかは、読者が何を優先するかによって変わります。安定性を重視するなら公務員、入りやすさや選択肢の多さを重視するなら民間企業が有力な候補となります。
なお、公営・民営の比率は地域によって大きく異なります。お住まいの地域やこれから転居を検討しているエリアの事情を確認したうえで、自分に合ったルートを選ぶことが大切です。
ゴミ収集員の仕事をホワイトかどうか判断するうえで、体力面と安全面の実態は避けて通れないテーマです。
結論として、体力的な負荷や夏場の暑さ・臭いなど覚悟すべき点があるのは事実です。一方で、国の安全衛生管理要綱に基づく安全対策が整備されており、適切な職場であればリスクは管理されています。
ゴミ収集員の仕事は、体を使う作業が中心です。1日に数十件から場合によっては100件近くのゴミ集積所を巡回し、ゴミ袋を収集車に積み込む作業を繰り返します(※1)。ゴミ袋1つあたりの重量は数キロから10キロ以上になることもあり、これを1日に何百回と繰り返すため、腰や肩への負担は小さくありません。
とくに覚悟が必要なのは以下の点です。
まず、天候の影響を直接受ける点です。夏場は炎天下での作業となり、熱中症のリスクが高まります。冬場は寒風にさらされながらの作業が続きます。雨の日も収集業務は基本的に休みにはなりません。
次に、早朝勤務が基本となる点です。多くの現場では朝8時前後に作業を開始しますが、準備や移動を含めるとそれよりも早い出勤が求められることもあります。早起きが苦手な方にとっては、慣れるまでの負担が大きい可能性があります。
また、臭いの問題も見過ごせません。とくに夏場の生ゴミからは強い臭気が発生し、マスクや手袋などの防護具を使っていても完全には防ぎきれない場合があります。
これらの負荷はゴミ収集員の仕事の現実であり、ホワイトかどうかを判断するうえで正直に把握しておくべきポイントです。
体力的な負荷がある一方で、ゴミ収集業務の安全対策は制度的にも整備されています。
厚生労働省は、清掃事業における労働災害を防止するために「清掃事業における安全衛生管理要綱」(基発第123号)を策定しています(※6)。この要綱では、ゴミ収集運搬作業における具体的な安全管理事項が定められており、事業者に対して安全対策の徹底を求めています。
とくに注目すべきは、以下の点です。
第一に、機械式ごみ収集車(パッカー車)の安全管理が制度化されている点です。収集車による巻き込み事故を防ぐための安全装置や操作手順が定められており、事業者はこれに従って安全管理を行う必要があります(※6)。
第二に、労働者への安全衛生教育が求められている点です。ゴミ収集作業に従事する前には、機械式収集車の操作方法や危険物の取り扱いなどに関する教育を行うことが定められています(※6)。
つまり、制度としての安全網は存在しており、この要綱に沿った安全対策を実施している職場であれば、労働災害のリスクは適切に管理されていると考えられます。
体力面・安全面の負荷を踏まえたうえで、ホワイトな職場を選ぶためには、以下の観点が参考になります。
1つ目は、安全対策の実施状況です。清掃事業における安全衛生管理要綱に沿った安全教育や車両管理が行われているかどうかは、職場のホワイト度を測る重要な指標です。面接時や職場見学時に、安全に関する取り組みについて質問してみることをおすすめします。
2つ目は、作業体制です。ゴミ収集作業は通常2〜3人のチームで行われることが多い傾向がありますが、人員配置の方針は企業によって異なります。無理のない体制で作業が行われているかを確認しましょう。
3つ目は、体力面をカバーする仕組みがあるかどうかです。防暑対策(水分補給の確保、休憩時間の設定など)や防寒対策、腰痛予防のサポートなどが整備されている職場は、長く働き続けやすい環境と言えます。
体力面ではゴミ収集員の仕事に負荷があるのは事実です。重量物の反復作業、天候の影響、早朝勤務、臭いの問題は、覚悟しておくべきポイントです。
一方で、安全面については国の要綱に基づく制度的な安全対策が整備されており、適切な職場であればリスクは管理されています。体力面の負荷をどの程度許容できるかは個人差が大きいため、自分の体力や生活スタイルと照らし合わせて判断することが重要です。
ホワイトかどうかは、制度の有無だけでなく「その職場がどれだけ安全対策を実践しているか」で決まります。次のセクションでは、こうした職場の違いを見極めるための具体的なチェックポイントを紹介します。
ゴミ収集員としてホワイトな職場で働けるかどうかは、応募する求人の選び方で大きく変わります。同じゴミ収集員の仕事でも、企業や自治体によって待遇や労働環境には大きな差があるためです。
ここでは、求人情報をチェックする際に確認すべき7つのポイントを整理します。以下の項目を確認することで、入社後のミスマッチを減らすことができます。
ホワイトな求人かどうかを見極めるためのチェックリストは以下のとおりです。
チェック項目 | 確認ポイント |
1. 給与体系(月給制かどうか) | 月給制の方が収入が安定しやすい。日給制の場合、休日が多い月は収入が下がる可能性がある |
2. 賞与(ボーナス)の有無 | 賞与ありの求人は年収の底上げにつながる。支給実績の回数と金額もできれば確認したい |
3. 社会保険の完備状況 | 健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険がすべて適用されているか確認する |
4. 残業時間の実績 | 「残業なし」と記載があっても、繁忙期の実態を確認しておくとミスマッチを防ぎやすい |
5. 勤務時間帯と休日数 | 出勤時間、終業時間、週休制度(完全週休2日か否か)を確認する。年間休日数も重要な指標 |
6. 免許取得支援制度の有無 | 入社後に準中型免許や中型免許の取得を支援してくれる企業は、未経験者にとって大きなメリット |
7. 車両の安全装備 | 収集車に安全装置が適切に装備されているか。車両の整備状況は安全面の指標になる |
このチェックリストの中でとくに重要なのは、3番の社会保険と7番の車両の安全装備です。社会保険が完備されていない求人は、長期的に見ると不利になる可能性があります。車両の安全装備は、日々の作業の安全に直結する要素です。
なお、ゴミ収集車の運転には、車両の大きさに応じた運転免許が必要です。多くのゴミ収集車は2トン車が中心ですが、免許の取得時期によって運転できる車両の範囲が異なります。具体的には以下のとおりです。
2017年3月12日以降に普通免許を取得した場合、2トン車の運転には準中型免許が必要となります。それ以前に取得した普通免許であれば、総重量5トン未満の車両を運転することが可能です(※1)。5トン以上11トン未満の車両を運転する場合は中型免許が求められます。ただし、ゴミ収集車は2トン車が多いため、中型免許が必要になるかどうかは会社の車両構成によります。
免許取得支援制度がある企業であれば、入社後に必要な免許を取得しながら働くことも可能です。求人を選ぶ際には、こうした支援制度の有無も確認しておくとよいでしょう。
求人票には記載されない情報も少なくありません。たとえば、実際の職場の雰囲気、チームの人数構成、繁忙期の残業実態、車両の整備頻度などは、求人票だけでは把握しにくい情報です。
こうした情報を得るためには、以下の方法が有効です。
まず、可能であれば職場見学を依頼することです。実際の作業現場を見ることで、車両の状態や作業の流れ、チームの雰囲気など、求人票ではわからない情報を確認できます。
次に、面接時に労働条件の詳細を質問することです。残業の実態、休日出勤の頻度、安全教育の内容など、気になるポイントは遠慮せずに聞くことをおすすめします。
また、ドライバー職の求人に精通した転職支援サービスを活用する方法もあります。求人票の情報だけでなく、企業の内部情報や職場の実態を把握しているキャリアアドバイザーに相談することで、自分に合った求人を効率的に見つけやすくなります。
なお、ゴミ収集員の待遇は地域によっても異なります。都市部と地方では給与水準や求人の数に差があるため、応募前にお住まいの地域や希望エリアの相場を確認しておくことも大切です。
ホワイトな職場を見つけるためには、求人情報を「なんとなく」ではなく、具体的な判断基準を持って読み解くことが重要です。先に紹介した7つのチェックポイントを活用しながら、自分の優先軸に合った求人を探していきましょう。
求人票だけではわからない情報は、職場見学や面接で直接確認する、あるいは転職支援サービスを通じて情報を集めるといった方法で補完できます。ゴミ収集員の仕事に限らず、転職活動では「情報の量と質」が後悔しない選択につながります。
ここまで、ゴミ収集員の仕事がホワイトと言えるかどうかを、公的データと制度をもとに多角的に検証してきました。
この記事で確認したポイントを改めて整理します。
第一に、ゴミ収集員の仕事には、残業の少なさ・定時終業のしやすさ・雇用の安定性というホワイト要素が複数あります。とくに雇用安定性は、廃棄物処理法に基づく制度的な裏づけがある点で、他の職種にはない強みです。
第二に、年収水準は全産業平均をやや下回る約400万円前後ですが、一般廃棄物と産業廃棄物、公務員と民間企業の違いによって幅があります。
第三に、公務員は待遇面で有利ですが採用枠は縮小傾向にあり、民間企業は入りやすいものの待遇の企業差が大きいという構図があります。
第四に、体力面の負荷は覚悟すべき点ですが、安全衛生管理要綱に基づく制度的な安全対策が整備されており、職場選びの際に安全対策の実施状況を確認することが重要です。
第五に、ホワイトな求人を見極めるには、給与体系・社会保険・残業実績・免許取得支援・車両安全装備など7つのチェックポイントを基準に判断することが有効です。
ゴミ収集員の仕事にはホワイトと言える条件が複数ありますが、すべての人にとってホワイトかどうかは別の問題です。大切なのは、自分が何を最も優先するかを明確にしたうえで、求人条件を丁寧に確認することです。
たとえば、「残業なしで定時に帰りたい」という方にとっては、ゴミ収集員の働き方は魅力的に映るでしょう。一方で、「年収を最大化したい」という方にとっては、他の選択肢と比較検討する必要があるかもしれません。
どちらが正しいということではなく、自分の優先軸に合った判断をすることが、転職後の満足度を高める鍵になります。
ゴミ収集員への転職を具体的に検討し始めたら、まずは自分に合った求人情報を集めることが第一歩です。
『GOジョブ』は、ドライバー職に知見のあるキャリアアドバイザーが求人紹介、選考アドバイス、面接設定を行う転職支援サービスです。ゴミ収集員を含むドライバー職の求人事情に精通したアドバイザーが、求人票だけではわからない職場の実態や、読者の優先軸に合った求人の提案を行います。
『GOジョブ』は、タクシーアプリ『GO』を提供するGO株式会社グループのGOジョブ株式会社が運営しています。ドライバー職の転職支援に特化しているからこそ、業界の内部事情や各企業の働きやすさについても相談しやすい環境が整っています。
「ホワイトな職場で働きたいけれど、自分で求人を見極める自信がない」「公務員と民間のどちらを目指すべきか迷っている」。そのような方は、まずはキャリアアドバイザーに相談してみてはいかがでしょうか。転職を急ぐ必要はありません。情報を集めることから始めて、自分のペースで判断していくことが大切です。

※1 出典:職業情報提供サイト(job tag)ごみ収集作業員 リンク:ごみ収集作業員 職業詳細ページ 該当箇所:ごみ収集作業員の職業詳細ページ ※2 出典:廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法) リンク:廃棄物処理法 該当箇所:第6条(市町村の処理責任)、第7条(一般廃棄物処理業の許可) ※3 出典:令和6年賃金構造基本統計調査 リンク:賃金構造基本統計調査 該当箇所:産業別統計表の廃棄物処理業区分 ※4 出典:令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況 リンク:令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況 該当箇所:全産業平均賃金、雇用形態別賃金格差 ※5 出典:職業情報提供サイト(job tag)産業廃棄物収集運搬作業員 リンク:産業廃棄物収集運搬作業員 職業詳細ページ 該当箇所:産業廃棄物収集運搬作業員の職業詳細ページ ※6 出典:清掃事業における安全衛生管理要綱(基発第123号) リンク:廃棄物処理事業における労働安全衛生対策の強化について 該当箇所:ごみ収集運搬作業時の安全管理事項